2007 Fiscal Year Annual Research Report
プロジェクト・ベース学習による協調学習の支援と評価の関する実践的研究
Project/Area Number |
19300290
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
加藤 浩 National Institute of Multimedia Education, 研究開発部, 教授 (80332146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西森 年寿 東京大学, 教養学部附属教養教育開発機構, 特任准教授 (90353416)
望月 俊男 東京大学, 大学総合教育研究センター, 客員准教授 (50379468)
舟生 日出男 広島大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20344830)
山下 淳 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (80345157)
藤原 康宏 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (30305338)
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Keywords | 教育工学 / 科学教育 / 協調学習 / CSCL / 教育評価 |
Research Abstract |
本研究ではプロジェクト・ベース学習(PBL)が抱えている下記のような問題を解決することを目標に,次に述べるような学習システムの研究開発を行っている. 1.協働作業の時空間的制約の軽減 同期型協調学習支援システムKneadingBoardを開発している.今年度はKnoppix上にサーバーを移植することでCD-ROMのみから容易に起動できるようなシステムを開発した.これにより,ICTの知識のない人でも容易に利用できるようになった.また,操作の履歴を振り返ることができる再生機能を実装した. 2.分業の不均衡や非効率性の解消 非同期型協調学習支援WebグループウェアProBoのユーザ管理機能を改良して,複数のクラスで一つのサーバーを共有できるようになった.このプログラムのソースコードをウェブから無償でダウンロードできるようにした. 3.PBLの評価手法の確立 PBLの活動における即時相互評価のためのシステムSoundingBoardを開発し,小学生を対象にユーザビリティテストを行った.小学生でも容易に使用できることがわかった.また,非同期的な相互評価を実施するのを支援するWebアプリケーションPeer Review Boardを開発した. 4.持続可能な教育改革のための社会的デザインの指針構築 従来の教育評価について文献調査し,教育評価の動向についてまとめた.さらに,社会構成主義の立場から,日常生活において人々が相互好意的に行っている相手の行為に対する価値の定式化を「状況内評価」と呼び,それを教育における形成的評価に用いるという可能性について論した.
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