2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19310008
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
増澤 武弘 Shizuoka University, 理学部, 教授 (40111801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木嵜 暁子 静岡大学, 理学部, 准教授 (40397360)
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Keywords | 生態学 / 永久凍土 / 高山植物 / 富士山 / 気象学 |
Research Abstract |
本年度は永久凍土の下限の位置と山頂部の存在場所を推定するため、研究分担者とともに地表から1点につき30cm・50cm・70cmの深さで温度の測定を行った。調査・測定は8月下旬に行った。8月下旬から、また同時期に垂直分布調査を集中的に行った。 その結果、山頂ではほとんどの永久凍土地点で永久凍土が確認された。永久凍土の垂直分布では、標高3,200m以上で連続的な分布状態に変化が見られた。山頂までの間に永久凍土の確認ができない地点があり、近年モザイク状の分布になりつつあることが示唆された。同期間に山頂までの植物の分布調査を行った。その結果、山頂では以前の調査では確認できなかった高等植物が数多く存在した。侵入した植物種として、イワツメクサ、イワノガリヤス、コタヌキランが確認できた。富士山頂での気象データの変動と関連させて本年度の結果を考察した。本年度の結果は地球温暖化と関係していることが予想された。
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Research Products
(6 results)