2007 Fiscal Year Annual Research Report
黒潮沿岸における海中林保全メカニズムの再検討-保護区の再生機能と住民の協働-
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19310030
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
奥田 一雄 Kochi University, 大学院・黒潮圏海洋科学研究科, 教授 (40152417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諸岡 慶昇 高知大学, 大学院・黒潮圏海洋科学研究科, 教授 (20380305)
新保 輝幸 高知大学, 大学院・黒潮圏海洋科学研究科, 准教授 (60274354)
合崎 英男 独立行政法人農業食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究所, 主任研究員 (00343765)
峯 一朗 高知大学, 大学院・黒潮圏海洋科学研究科, 准教授 (00274358)
関田 諭子 高知大学, 大学院・黒潮圏海洋科学研究科, 助教 (70314979)
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Keywords | 環境政策 / 海中林 / 黒潮沿岸 / 社会経済学 / 生態学 / 国際研究者交流 / 台湾:フィリピン:マレーシア |
Research Abstract |
当課題の初年度として、以下の調査を行い、課題研究を進展させた。 1)黒潮沿岸各国の海洋政策と、沿岸海域の藻場の保全・保護へ向けた具体的な施策文献・関連情報の収集を台湾・フィリピンで行い、並行してわが国の海中林関連情報の解析を行った。その比較考察結果を、高知大学で行った日台比3ヶ国合同ワークショップで報告し、学術情報ネットワークの形成に努めた。 2)高知では竜串海岸を中心に西部の沿線に点在する藻場の潜水調査を行い、標本を採取し種を同定するとともに、近年の海の温暖化に伴う海藻・海草の遷移の態様を比較観察した。 3)同様に、台湾の国立中山大学と国際交流協定を締結し、合同で同国の台東・緑島でチーム編成による探索調査を実施した。この島を中心に藻場及び近在の海中林を調査し、わが国と比べた藻場の生態環境の変化を今後に向けて継続調査するための準備を進めた。 4)フィリピンの南部及び北部両ルソンに設定した定点観測調査地(カガヤン州クラベリア町近郊及びアルバイ州タバコ町のラゴノイ湾)で、前者は農業省漁業・水産資源局支所と、後者はピコール大学と連携した共同調査に着手した。特に後者ではキリンサイに代表される市場価が高い海藻の養殖やその機能性評価について、標本の解析と市場性について知見を得た。収集したサンプルの試験解析を、現地調査と一体的に次年度も進め、海洋資源の持続的利用と海洋環境への波及効果を秤量し、海中林から見た海草・海藻関連情報の比較研究を展開した。
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Research Products
(4 results)