2009 Fiscal Year Annual Research Report
ナノバイオミメティックプロセスによる環境中複合汚染物質の同時除去技術の構築
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19310056
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Research Institution | Toyama National College of Technology |
Principal Investigator |
袋布 昌幹 富山高等専門学校, 専攻科, 准教授 (50270244)
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Keywords | バイオミメティックプロセス / フッ素化合物 / 水処理 / 未利用資源 / 結晶形状制御 |
Research Abstract |
(1)良質未利用資源からの機能性材料合成 連携研究者の斧田講師(京都府立大学)と連携して,漁業廃棄物などの未利用資源からの環境修復材料の合成を試みた。その成果は,国際学会発表,学術論文として公表した。 (2)生体にヒントを得た機能性材料合成・環境修復技術 研究代表者がこれまでに取り組んでいるリン酸カルシウム塩の水溶液中反応を用いて,新規水処理技術の開発を進めた。結果,カルシウム塩とリン酸カルシウム塩の同時添加によって廃水中のフッ素化合物を高度に不溶化し,残存するリン酸を低減できることを明らかにした。その成果を用いて,フランスなどの民間企業において,フッ素廃水の処理効率の向上に向けた技術支援を試みた。 一方,生物が有する興味深い結晶形状を模倣した形状を有する機能性材料の合成を連携研究者の豊嶋助教(国立富山高専)と連携して進め,表面構造が鞠のような球形の形状を有する興味深い形状のチタン酸ストロンチウムを合成した。 これらの成果は国内外の学会での成果発表を行い,フランスでの産学連携ミーティングの開催等を通して実用化の可能性を模索した。 (3)アウトリーチなど イノベーションジャパン2009,2009NEW環境展でのシーズ展示,日本セラミックス協会における研究会の組織運営を行った。また,民間企業が環境省の競争的資金で進めた新規水処理技術開発に関する技術アドバイザーを務め,研究成果の社会との共有の手法等に関してアドバイスを行った。
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Research Products
(11 results)