2007 Fiscal Year Annual Research Report
硫黄サイクル微生物を活用した着色排水処理システムの構築と微生物生態解析
Project/Area Number |
19310058
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
山口 隆司 Nagaoka University of Technology, 工学部, 准教授 (10280447)
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Keywords | 環境技術 / バイオリアクター / 公害防止・技術 / 微生物 / 省エネルギー |
Research Abstract |
環境問題への関心の高まりから,水域での着色廃水が問題として取り上げられている.その中でも,繊維染色加工業から排出される着色廃水は,水質汚染防止法の排水基準については満たしている場合でも,着色成分は未処理となっていることが多い.着色廃水の処理に関する規制については,国内では和歌山市がいち早く実施している.他の自治体でも規制導入の検討がされているが,経済的で,かつ効率的な脱色技術の確立が成されていないため,未だに導入されていないのが現状である.そこで本研究では,物理化学的排水処理法のひとつである次亜塩素酸酸化法による脱色効果の検討を進めている.本年度得られた研究結果は下記の通りである。 1)次亜塩素酸を用いた実染色廃水(初期着色度500〜7000度)の脱色率は60〜80%となる. 2)最終処理水の着色度をより低くするためには,前処理を行い,着色度を極力落としてから次亜塩素酸を添加することが望ましい.
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