2007 Fiscal Year Annual Research Report
反応吸着平衡制御を利用した化学液相成長法によるπ共役分子ネットワークの階層的構築
Project/Area Number |
19310075
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
國武 雅司 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40205109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 学 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (80284735)
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Keywords | ナノ材料創成 / ナノ表面界面 / π共役高分子 / 超薄膜 / 化学液相成長 |
Research Abstract |
1級アミノ基を二つ有する化合物とアルデヒド基を2つ有する化合物を水溶液中で反応させることで、シフベースで分子がつながった高分子を考案した。そのままこの反応を行うと、反応の進行によって、沈殿としてポリマーが得られるが、溶媒に不溶性であるため、そのままでは、使い道がない。そこで、反応平衡を調べ、溶液中ではギリギリ反応が起こらず、固液界面で選択的に反応が起こる条件を化学液相成長と名付けて探査した。単分子膜形成条件と多層膜が連続して生成する条件を探した。 1級アミノ基を有する芳香族有機分子4、4'-Diaminostillbene(DASB)とアルデヒド基を有するTelephthaldicarboxaldehyde(TPA)の各100μM混合水溶液について、系のpH変化による可逆的なオリゴマー形成と非可逆的な沈殿形成をUV-visスペクトルにより確かめ、経時変化を観察した。ここから得られたDASB+TPA混合系のpH依存性を基に、溶液相のpHを設定し、未修飾ガラス、疎水化ガラス、グラファイトシート(HOPG)を基板として、これら基板表面にSchiff baseポリマーフィルムの化学液相成長を試みた。それぞれの基板上に形成されたSchiff baseポリマー超薄膜については、透過および反射UV-visスペクトル、AFM、QCM、XPSによる評価をおこなった。また、液相成長による多層膜形成が起こるpH条件よりも酸性側のpH条件において、I/Au(111)表面における単層膜のSTM観察をおこなった。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation]2007
Author(s)
樋口 倫太郎(代表者)
Organizer
高分子討論会
Place of Presentation
名古屋工業大学
Year and Date
2007-09-20
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