2007 Fiscal Year Annual Research Report
対故障性を考慮した有線・無線ネットワークを基盤とする大規模災害情報システムの研究
Project/Area Number |
19310108
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
柴田 義孝 Iwate Prefectural University, ソフトウェア情報学部, 教授 (80129791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 浩二 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (80305309)
山崎 克之 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (00432097)
湯瀬 裕昭 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (30240162)
高畑 一夫 埼玉工業大学, 人間社会学部, 准教授 (60226909)
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Keywords | 災害情報 / JGN2 / 対故障性 / 無線ネットワーク / GIS |
Research Abstract |
本研究においては、複数の都道府県に跨いで発生する大規模災害や通信回線や機器の故障を伴う動的な状況をも考慮するため、災害情報ネットワークシステムを大規模分散システムとしてとらえ、新たな分散システムの対故障性方式を開発する。すなわちシステムのノード故障(サーバ故障)、リンク故障(ネットワーク回線故障)および過負荷(パケットトラフィック)の各々に対し動的に対応できる耐故障や負荷分散可能な基本技術を開発するため、動的モデルの理論的定式化を行い、その上で対故障性の原理と方式を考案する。またこれらの複合的故障に対しても、各故障の相互関係を明らかにして複合故障モデルを確立するとともに、災害時にシステムに要求される空間的、時間的要求仕様を設計する。そしてこの設計仕様に基づき、実際に広域超高速ネットワーク(JGN2:Japan Gigabit Network II)において、大規模・動的分散型災害情報システムのプロトタイプを構築し、統一した耐故障性アルゴリズムをミドルウェアとして実装し、各種故障や過負荷の場合を想定し、機能および性能評価により本方式の有効性を確認することを目的とする。19年度は、無線と有線による大規模防災・災害情報ネットワークシステム設計と構築とノードおよびリンク耐故障方式のアルゴリズムの設計と開発および有線と無線とのシームレス通信環境の構築を行い、プロトタイプの実証実験を行った結果、大規模災害情報ネットワークの対故障性における基本的な機能を実現することができた。
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Research Products
(18 results)