2007 Fiscal Year Annual Research Report
古代魚ポリプテルスをもちいた進化と発生に関する基礎的研究
Project/Area Number |
19310125
|
Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
成瀬 清 National Institute for Basic Biology, 形質転換生物研究施設, 准教授 (50208089)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 正隆 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10300716)
|
Keywords | ポリプテルスセネガルス / 古代魚 / ゲノム重複 / 肺発生カスケード / エンハンサー |
Research Abstract |
ポリプテルスセネガルス個体からゲノムDNAを抽出し、約37kbDのDNA断片をパルスフィールド電気泳動法によって分離した。pCCF0S1ベクターにゲノムDNA断片をライゲーションし、インビトロパッケージング法によってブァージ粒子にパッケージングした後、EPI300大腸菌に感染させフォスミドライブラリーを構築した。構築したライブラリーサイズは約20万クローンであった。まず10万クローン分をもちいて、1プレートあたり約2000コロニーの大腸菌を蒔き、全てのコロニーを回収後、その一部からフォスミドDNAを抽出した。以上の作業をプレート48枚分おこないプールDNAライブラリーを作成した。作成したライブラリーを分担者の岡部博士に送り、Gcm2、Elovl5、Fbox93遺伝子をプローブとしてゲノムライブラリーをズクリーニングした。その結果Elovl5を含むフォスミドクローンを1クローンだけ得た。今回作成したゲノムライブラリーのサイズは約3700Mbp程度であることを考えるとポリプテルスセネガルスは少なくとも4Gbp程度のゲノムサイズをもつことを示唆している。これを考えると37kbpのインサートサイズのフォスミドをもちいてライブラリーを作成すると、最低でも50万コロニー程度のライブラリーを作成する必要がある。更にクローン数を増やすかあるいはBACライブラリー等のより大きなインサートをもつゲノムライブラリー作成法に移行する必要がある。
|