2008 Fiscal Year Annual Research Report
イソフラボン修飾・脱修飾酵素系はダイズの生長や微生物との相互作用にいかに重要か?
Project/Area Number |
19310134
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中山 亨 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 教授 (80268523)
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Keywords | イソフラボン / ダイズ / グルコシダーゼ / グルコシルトランスフェラーゼ / 遺伝子発現 / 修飾・脱修飾 / 微生物感染 / 根粒菌 |
Research Abstract |
イソフラボン(アグリコン)は, ダイズの共生微生物である根粒菌の走化性因子やnod因子の誘導物質として機能することが知られている. イソフラボンの修飾・脱修飾にかかわる上述の酵素群は共生微生物とダイズの相互作用において重要な役割を果たしていると推定され, 共生微生物の感染により遺伝子の発現レベルが変動する可能性が示唆される. そこでこの点を確かめるため, ダイズにおけるイソフラボンの修飾・脱修飾系を構成する酵素群, UDP-glucose : isoflavone 7-O-glucosyltransferase(GmlF7GT), malonyl-CoA : isoflavone 7-O-glucoside malonyltransferase(GmlF7MaT), isoflavone conjugate hydrolyzing β-glusodiase(GmICHG)の単離と酵素遺伝子クローニングを行い, その特性や生理学的役割について考察するとともに. ダイズ根粒菌(Bradyrhizobim japonicum)に感染させたダイズ組織におけるGmIF7GT, GmIF7MaT, GmICHG各遺伝子の発現レベルの変動を解析した. 解析に際してはイソフラボンアグリコンの合成を司るイソフラボン合成酵素アイソザイムの遺伝子(GmIFS1, GmIFS2)の発現変動も併せて調べ比較した. また, ハウスキーピング遺伝子としてubiquitin(GmUBQ)遺伝子を選択し比較に用いた. 解析の結果, 根粒菌感染による生合成・修飾・脱修飾いずれの酵素遺伝子の発現レベルも変動しないことが明らかとなった.
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Research Products
(5 results)