2007 Fiscal Year Annual Research Report
移民外国人問題とナショナル・ポピュリズム運動に関する比較地域研究
Project/Area Number |
19310157
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
河原 祐馬 Okayama University, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (50234109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 聖美 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (40127569)
玉田 芳史 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90197567)
島田 幸典 京都大学, 法学研究科, 准教授 (50324596)
木村 幹 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (50253290)
麻野 雅子 三重大学, 人文学部, 教授 (10262982)
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Keywords | ナショナリズム / ポピュリズム / 移民政策 / 極右運動 / 国境管理 / 人権レジーム / グローバリぜーション / メディア |
Research Abstract |
本研究の平成19年度の研究活動は、基本的に、研究計画において提示した(1)ナショナル・ポピュリズム運動についての理論・先行研究の整理・考察および(2)研究対象地域における各国政府の移民政策やメディアの動向を含めたナショナル・ポピュリズム運動についての調査・分析という二つの課題に重点を置いて進められた。その際、中心的な研究作業となったのが、1)文献研究を中心とした調査研究枠組みの設定、2)国内での資料収集を主とする研究対象地域のナショナル・ポピュリズム運動についての最新情報の把握、および3)現地でしか入手できない関連資料の収集や現地研究者との研究上の交流等を中心とした海外研究調査であり、これらの研究作業を通じて、本研究の主たる研究対象であるナショナル・ポピュリズムについての比較研究的な理解が深められたと考えられる。また、本年度は、上記研究課題についての中間的な成果報告を目的とした研究会を2度にわたって実施した。この両研究会を通じてのブレーンストーミング的な議論は、本研究会の研究課題への取り組みが単に研究参加者の個人的な活動のレベルに止まることなく、研究協力者を含めた本研究課題に対する共通した問題意識を形成することに大きく役立ったと考えられる。以上のような研究作業は、同実績報告書の「研究発表」欄にも記載されているように、まだその一部ではあるが、確実に一定程度の研究成果として結実している。平成20年度においては上記(1)および(2)の研究課題に加えて、主として、(3)調査・研究データの分析に基づく研究対象地域におけるナショナル・ポピュリズム問題の現状と課題についての実証的な比較分析に重点をおき、「移民問題の政治化」という現象が顕著なものとなってきた新世紀における民族共生の諸条件についての検討を通じて、本研究の最終的な取りまとめとなる作業を進めていく予定である。
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Research Products
(5 results)