2007 Fiscal Year Annual Research Report
台湾女性史とジェンダー主流戦略に関する起基礎的研究
Project/Area Number |
19310166
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
成田 静香 Kwansei Gakuin University, 文学部, 教授 (00237603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 鮎子 奈良女子大学, 文学部, 教授 (60288660)
黄 英哲 愛知大学, 現代中国学部, 教授 (10410557)
洪 郁如 明星大学, 人文学部, 准教授 (00350281)
中山 文 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (30217939)
西川 真子 名古屋外国語大学, 外国語学部, 准教授 (80319384)
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Keywords | 台湾女性 / ジェンダー / フェミニズム / 女性労働史 / 女性財産権 / サバルタンの女性 |
Research Abstract |
19年度は、(1)台湾側研究協力者との共同研究を通じて『台湾女性史入門』の編纂を進め(2)台湾側研究協力者を招聘して公開研究会を実施し(3)台湾女性史関連文献資料を収集し(4)海外でのフィールド・資料調査を行った。(1)については、台湾側研究者を交えて5月と7月に台湾中央研究院にて編纂委員会を開催、さらに8月・9月・10月・2月には日本の京都・大阪にて編纂委員会を開催。現在、『台湾女性史入門』の編集作業を進めている。(2)の公開研究会は「台湾女性研究論壇」として開催し、台湾側研究協力者の8名のうち4名を順次招聘した。台湾側が研究報告、日本側が論文翻訳・解説・コメントを行った。第1回(10月14日)は報告:邱貴芬(清華大学教授)「サバルタンの女性史研究の問題について」コメント:田村容子(早稲田大学演劇博物館助手)。第2回(11月10日)は報告:陳昭如(台湾大学助理教授)「「不孝」の権利」コメント:林香奈(京都府立大学准教授)、報告:張晋芬(中央研究院研究員)「台湾の女性労働力および職場での男女不平等」コメント:大平幸代(関西学院大学准教授)、第3回(12月1日)は報告:顧燕?(台北市顧問)「フェミニズムの体制内変革」コメント洪郁如(明星大学准教授)。いずれも25名を超える参加者があり、活発な討論が行われた。(3)日本の研究機関には台湾女性史関連図書はほとんど収蔵されていないことから、野村鮎子(奈良女子大学)への分担金により、台湾女性史関連の文献を集中的に収集した。これにより研究者の便を図ることができた。(4)の海外調査では、研究代表者で「台湾女性と信仰」を担当する成田静香が香港中央図書館で資料調査を、研究分担者では「台湾女性運動」を担当する洪郁如、「台湾女性と文藝」担当の黄英哲、「台湾女性と身体」担当の中山文の3名が台湾での資料調査を行った。さらに「台湾原住民(先住民)女性」担当の野村鮎子は台湾の原住民部落でフィールド調査を行った。
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