2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320021
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
泉 武夫 Tohoku University, 大学院・文学研究科, 教授 (40168274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長岡 龍作 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70189108)
井上 大樹 東北大学, 大学院・文学研究科, 助教 (80422070)
シュワルツ アレナレスロール お茶の水女子大学, 比較日本学研究センター, 准教授 (20377013)
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Keywords | 仏画 / 弥勒 / 兜率天 / 浄土 |
Research Abstract |
本年度は当初の研究計画に即して、研究テーマに直結する絵画・工芸作品の調査を行い、その調書ならびに画像資料を取得した。弥勒菩薩が主宰する兜率天浄土のさまを描いた兜率天曼荼羅図は、日本では鎌倉時代以降の作品のみが数種残されており、そのなかでも特に最古の遺例として重要な鎌倉時代前半の興聖寺本、および鎌倉後半から南北朝時代の東京国立博物館本(旧広島明王院本)についての調査は、尊像構成や技法の詳細などを明らかにする点で意義があった。後者についてはこれまで良質の画像がなく、あらたに4×5のフィルム撮影、および一眼レフによるデジタル撮影での画像をあわせて取得した。 兜率天に住する弥勒菩薩に関連する諸作品についても海外所在分を含めて調査を行った。実施した主な調査地ならびに調査対象は下記の通りである。 ○調査地:京都国立博物館。調査対象:興聖寺蔵兜率天曼荼羅図、高山寺蔵鏡弥勒像、高山寺蔵伝弥勒菩薩像、京都国立博物館蔵弥勒菩薩像、以上いずれも鎌倉時代。 ○調査地:米国ボストン美術館。調査対象:米国ボストン美術館蔵弥勒菩薩像・弥勒如来三尊像・白描弥勒菩薩像・法相蔓荼羅図、以上いずれも鎌倉時代。 ○調査地:東京国立博物館。調査対象:東京国立博物館蔵兜率天曼荼羅図衝立、鎌倉〜南北朝時代。
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Research Products
(1 results)