2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本古典籍の記述的書誌データベースの公開と活用の研究
Project/Area Number |
19320034
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
塩村 耕 Nagoya University, 文学研究科, 教授 (80178855)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 亨 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (10093048)
阿部 泰郎 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (60193009)
榊原 千鶴 名古屋大学, 文学研究科, 助教 (50313979)
|
Keywords | 国文学 / 情報図書館学 / 書誌学 |
Research Abstract |
1、前年度に引き続き、新たな時代の社会と学界の要請に応えうる、詳細な古典籍の記述的書誌データベースの作成に没頭した。具体的には、(1)岩瀬文庫の書誌DBを全体の約6分の5まで完成させた。(2)名古屋大学附属図書館所蔵特殊文庫のうち、後藤文庫(同大名誉教授、故・後藤重郎旧蔵の和歌文学資料)の書籍についてDBを完成し公開した。(3)後藤文庫の古筆切資料百数十点のうち、半ばの調査を終え、画像付DB公開の準備を行った。 2、20年5月6日に岩瀬文庫開設百周年の記念式典が行われ、記念事業として(1)「第一回岩瀬弥助記念書物文化賞」の設置と選考授与、(2)シンポジウム「全国文庫サミット」の開催、の企画立案に協力した。(2)では全体討論のコーディネーターとして参加、最初の文庫サミットの共同宣言として「書物は最も重要な文化遺産である」「文庫には古人の志が詰まっている」「文庫を閉ざそうとするあらゆる動きに対して、我々は徹底的に反対する」の3条を採択した。また、記述的書誌DBの重要性を強調した。※(1)(2)については岩瀬文庫編刊『岩瀬文庫100周年記念式典記念誌』参照。 3、本年度の岩瀬文庫の調査の過程で得られた新見を市民向けに公開する展示「こんな本があった!岩瀬文庫平成悉皆調査中間報告展VI」を開催し、併せて講演会を行った。主な新見として、同じ年に同じ寺院で刊行され、別々に伝来した2つの元版(中国元代の刊行書)の出現や、近世中期大坂の偉大な博物学者・蒐集家である木村蒹葭堂の旧蔵書群の出現などが特記される。また、岩瀬文庫を中心とした市民文化祭「第三回にしお本まつり」に実行委員として参加した。
|
Research Products
(10 results)