2009 Fiscal Year Final Research Report
Comprehensive Studies of the Acceptance of the Text for Japanese Picture Scrolls : Based on the Collection in Possession of Kokugakuin University
Project/Area Number |
19320038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
HARIMOTO Masayuki Kokugakuin University, 文学部, 教授 (30141279)
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Co-Investigator(Renkei-kenkyūsha) |
MUROKI Hideyuki 白百合女子大学, 文学部, 教授 (80174324)
SUZUKI Hiroko 駒澤大学, 文教育学部, 教授 (50248895)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Keywords | 物語絵巻 / 美術史 / 享受 / 国文学 |
Research Abstract |
江戸時代の寛文・延宝期の京都に、大型の絵入りの冊子本や絵巻を制作する絵双紙屋が「源小泉」をはじめとして複数存在し、『竹取物語』・『住吉物語』などの平安時代の古物語を素材とした物語絵巻・絵入りの冊子、仮名草子作家による新作の絵物語も制作していた。ここにおいて平安時代の文学の享受がはたされ、絵と詞書が融合する中でさまざまな本文も生まれた。具体的には、國學院大學所蔵『竹取物語絵巻』は、寛文・延宝期の絵草双紙屋の制作になるものであり、その詞書書写者は、チェスター・ビーティー・ライブラリィ(CBL)所蔵『舞の本絵巻』と同一であり、また、國學院大學所蔵『住吉物語』(三冊本)の本文はチェスター・ビーティー・ライブラリィ(CBL)所蔵奈良絵本『住吉物語』本と同一であり、本文系統では尾州家本に属するものであることが判明した。さらに、國學院大學所蔵『住吉物語』(一冊本・二冊本・絵巻)の絵の構図は『住吉物語』の主題である継子譚を基調とし、國學院大學所蔵『竹取物語絵巻』の本文は正保刊本をもととし、絵の構図の多くも絵入り刊本をもととしている。
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Research Products
(34 results)