2008 Fiscal Year Annual Research Report
欧州・朝鮮・南洋航路を中心とする戦間期日本における旅行記の比較文化的研究
Project/Area Number |
19320049
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
橋本 順光 Yokohama National University, 教育人間科学部, 准教授 (80334613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大東 和重 近畿大学, 語学教育部, 講師 (60434859)
鈴木 禎宏 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創生科学研究科, 准教授 (80334564)
須藤 直人 立命館大学, 文学部, 准教授 (60411138)
西原 大輔 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (70286110)
山中 由里子 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助教 (20251390)
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Keywords | 日本郵船 / 欧州航路 / 日韓航路 / シンガポール / 台湾 / スエズ |
Research Abstract |
今年度の研究会では、李、鈴木、山中、須藤が研究成果を発表した。研究会では、発表のほかにも欧州・朝鮮・南洋航路について調査結果や意見を活発に交換しあい、研究方法と問題意識の共有をはかった。李は、移民中心の朝鮮航路のもつ文化史的意義を概観し、欧州航路との対比を明確に位置づけた。一方で、李王垠による「グランドツアー」についての調査を報告した。鈴木は、欧州航路の旅行者が出発と帰途の際に眺める富士山の位相について、報告を行い、「日本」の再発見との平行関係を指摘した。山中は、中近東で活躍した南部兄弟について、去年からの調査に基づき、発表した。その一部はすでに関係学会で発表され、知られざる交流史の発掘に大いに期待が寄せられた。須藤は、南洋群島ミクロネシアの表象について、南洋航路に注目しながら、多様な資料に基づき発表を行った。関連成果は、すでに学術雑誌などで発表された。ほかにも、各研究者から、航路と戦間期日本の心象地図との対応について中間報告と議論が行われ、最終年度の報告にむけての調整を行った。
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Research Products
(13 results)