2008 Fiscal Year Annual Research Report
語り手と女:ジェンダーを巡るイランの文学的言説の研究
Project/Area Number |
19320051
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤元 優子 Osaka University, 世界言語研究センター, 教授 (40152590)
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Keywords | 外国文学 / イラン / ジェンダー |
Research Abstract |
今年度は、研究計画第一段階の継続的活動である、「各研究者が取り組む特定のジャンルもしくは作品に見られる女性像の抽出」に向け、以下の活動を行った。 1.イランにおける現地調査および資料収集:連携研究者のうち、山中由里子氏(2008年10月4日から10月11日)、山岸智子氏(2008年10月10日から10月18日)、ターヘリー、ザフラー氏(2008年12月20日から2009年1月12日)の3名が現地調査および資料収集のため、イラン=イスラーム共和国に出張した。 2.講演会および研究会の実施:6月21,22日の両日、現代女性詩人スィーミーン・ベヘバハーニー(ハリーリー)氏および文学研究者アリー・ベヘバハーニー氏をイランから招き、自作詩の朗読会および現代イラン文学とロシア文学の関係を論じた講演会を開催して、参加者と活発な質疑応答を行った。また、同時開催した研究会では、「現代詩概説とべヘバハーニー氏の詩について」(鈴木珠里氏)と「女性による民間歌謡」(ターヘリー、ザフラー氏)と題した中間報告会も実施した。なお、この講演会および研究会の後、本研究参加者4名の執筆により、月刊『すばる』誌第30巻第12号に「イラン女性文学特集」が組まれ、論文一点、短編小説翻訳3点、現代詩翻訳1点、およびスィーミーン・ベヘバハーニー氏インタビューが掲載されて、イラン現代文学紹介に大きく貢献した。 3.個人研究の進行:本研究参加者は、第一段階の研究を各自進めた。
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Research Products
(5 results)