2007 Fiscal Year Annual Research Report
建仁寺両足院に所蔵される五山文学関係典籍類の調査研究
Project/Area Number |
19320055
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Research Institution | Kyoto National Museum |
Principal Investigator |
赤尾 栄慶 Kyoto National Museum, 学芸課, 企画室長 (20175764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 文京 京都大学, 人文科学研究所, 教授(所長) (60127074)
羽田 聡 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸課・企画室, 研究員 (30342968)
宇都宮 啓吾 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (40257902)
山本 英男 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸課・保存修理指導室, 室長 (10200833)
西上 実 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸課, 上席研究員 (40142632)
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Keywords | 両足院 / 五山文学 |
Research Abstract |
今年度は、両足院に所蔵される書跡・典籍類のうち、第70箱から第100箱までの調査をほぼ終了した。調査方法は、箱ごとの悉皆調査であり、書名・員数・法量・装訂・外題・尾題・版式・行数・訓点・奥書・刊記などの調査項目を所定の調書に記入するものである。 第70箱から第73箱までは、江戸時代の版本ではあるが、仏典の史伝部に相当し、中国の高僧の伝記である『高僧伝』や仏教史書である『仏祖統紀』、またわが国の高僧の伝記である『元亨釈書』などが確認された。第74箱から第79箱までは、『周易』『尚書』『毛詩』『礼記』『左氏春秋』のいわゆる五経の版本が中心で、やはり江戸時代の版本が中心ではあるが、まま写本も見い出された。第80箱以降は史書が多く存在するが、第85箱・第86箱の2箱にわたって元時代至元六年(1340)の刊記がある『王海』二百巻・附『辞学指南』四巻、合わせて二百四巻八十冊が納められている。『王海』は、南宋の文学者である王応麟(1223-96)が編纂したものであり、21の部門を設けて古書から故実に関する文章を集めたものである。その元時代の版本が存在することは、貴重なことである。また今年度は、本研究の前身である平成16年度から平成18年度にわたる科学研究費補助金・基盤研究(B)「五山禅宗寺院に伝わる典籍の総合的な調査研究-建仁寺両足院所蔵本を中心に-」の成果報告書を作成し、総目録作成の第一歩とした。
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Research Products
(3 results)