2007 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本語感動詞の実証的・理論的基盤構築のための調査研究
Project/Area Number |
19320067
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
友定 賢治 Prefectural University of Hiroshima, 保健福祉学部, 教授 (80101632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
定延 利之 神戸大学, 大学院・国際文化学研究科, 教授 (50235305)
小林 隆 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00161993)
串田 秀也 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70214947)
富樫 純一 大東文化大学, 文学部, 講師 (50400619)
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Keywords | 否定応答詞 / 談話資料 / フィラー / 感動詞の対照研究 / 談話分析 / 感動詞の目録 / 感動詞の歴史的研究 / 現代語感動詞の記述 |
Research Abstract |
○感動詞研究のパラダイムを構築するために、平成19年6月に研究打ち合わせ会を開催し(神戸大学)、感動詞研究の現状について議論するとともに、今年度の調査目的を広島調査によって、応答詞の記述的研究とその理論化を図ること、感動詞の地域差調査の前提としての調査を行うこと使用実態把握のための談話資料の収集に努めることとした。 ○平成19年9月に広島市内で実地調査を実施した。記述的な研究として、否定の応答詞をとりあげた。広島方言における否定応答詞の体系をまとめるとともに、現代語否定応答詞の使い分けに関する分析も行った。さらに、日本語、ドイツ語、ギリシア語でのフィラー分析をすすめ、対照的分析も進めた。 ○感動詞の使用実態を知るために、広島・奄美で談話資料を作成した。広島では、中高年女性4名による談話と若い女性5名による談話をそれぞれ70分程度収録し、DVDにしている。また、談話分析においても使用できる、感動詞分析に用いる談話資料の整備を進めた。 ○平成20年3月、今年度の研究成果発表会を行い、分担者・協力者がそれぞれに研究発表した。広島方言調査結果にとどまらず、多彩なテーマでの発表があり、次年度以降の研究の広がりが確認された。発表は、感動詞の歴史的研究、広島方言、富山方言の否定応答詞、外国語との対照的研究、現代語感動詞の記述、談話分析からの感動詞の使用実態などである。さらに、科研のメンバー以外からも、現代語文法を専門とするゲストコメンテーターを招いて、研究に進め方について評価をしてもらった。
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Research Products
(3 results)