2008 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス環境における統合型日本語教育支援システムの地球規模の公開実験と評価
Project/Area Number |
19320072
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
三輪 譲二 Iwate University, 工学部, 准教授 (60125664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 滋 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (40137592)
川村 よし子 東京国際大学, 言語コミュニケーション学部, 教授 (40214704)
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Keywords | 教育工学 / 日本語教育 / 情報通信技術 / e-Learning / ユビキタス環境 / モバイル環境 / 漢字教育 / 音声教育 |
Research Abstract |
本研究では、いつでも、どこでも、だれにでも、手軽に、繰り返し利用可能なユビキタス環境における日本語教育支援システムを開発し、地球規模の公開運用実験と評価を行った。本年度は、特に、ユビキタス環境における漢字教育支援に重点を置いて研究を行った。 具体的には、日本語教科書に準拠した漢字教育'支援のAssociative Kanji Leamingのサイトに、対話型の漢字マッチングクイズにより、学習の成果を評価する機能を追加し、2008年5月14日から、http://www.sp.cis.iwate-u.ac.jp/icampus/u/ukanji.jspのURLで、公開実験を開始した。このサイトは、パソコンばかりでなく、Apple社のiPhoneなどのユビキタス環境からもアクセスできるGUIインタフェースであり、http://www.apple.com/webapps/utilities/などでリンクされたことから、1日あたり約100組の漢字試験評価に使用された。 また、非漢字圏の日本語学習者が、漢字の読みや意味ばかりでなく、部首や画数も分からない場合でも、漢字や辞書を引き易やすくするため、Ajaxを用いたWeb版手書き漢字認識システムによる漢字や辞書の検索の機能を追加し、2008年12月24日から公開実験を開始した。このシステムは、1日あたり約50漢字の入力に利用されている。 なお、従来の日本語教育支援として、特殊拍や単語アクセントの聞き取りのシステムLESSON/J、日本留学模擬試験システムのiCampus、および、世界中の学習支援サイト情報システムのUnited Linksは、昨年度に引き続き公開し利用されている。 本研究では、Yoriko YAMADA-BOCHYNEK (Freie Universitat Berlin)とSeiichiro INABA (San Jose State University)の両氏には、海外の研究協力者として参加いただいた。
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