2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320079
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
大井 恭子 Chiba University, 教育学部, 教授 (70176816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
アレン玉井 光江 千葉大学, 教育学部, 教授 (50188413)
杉田 克生 千葉大学, 教育学部, 教授 (40211304)
西垣 知佳子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (70265354)
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Keywords | 英語教育 / リタラシー / リテラシー / 識字能力 / 小学校英語 / ことばの概念 / 小学校英語シラバス / リタラシー教育 |
Research Abstract |
本研究は小学校段階における実効性のあるリタラシー教育のガイドラインおよび体系的シラバスを策定し供することを肩的とし、具体的には(1)書字体系が異なる日本人学習が英語の文字を習得していく過程を科学的に解明する、(2)外国語としての英語学習に取り組んでいる諸外国の小学校のリタラシープログラムを分析し、同本の環境に応用可能のものを学ぶ、(3)日本で英語教育に取り組んでいる先進的な小学校の試みをおよび成果を分析する、(4)語彙(書き文字)の発達に焦点をあて、日本語能力がどのような関係をもっのかを探る、(5)日本の小学校における英語リタラシー教育のガイドライン及び体系的シラバスを策定する、となっている。(1)に関しては、本研究者らが所属する大学の附属小での実験により音韻能力とリタラシー能力に関係があることを解明し、その結果を学会で発表した。また、附属中学生を対象に中学生におけることばの概念と第1言語、第2言語の認知機構に関しても大規模な実験を行い、学年ごとの違いがあることをつきとめ、その成果を論文として発表した。さらには、書字体系が異なるイタリア人小学生と日本人小学生問でのアルファベットの認識反応速度の相違があることを実験により確かめ、その成果を論文にて発表した。また、入門期における中学生の「書く能力」を調査し、論文にまとめた。(2)に関しては、リタラシー教育の先進的取り組みを実施している中国の上海にて、4校を視察するとともに、教育関係者と討議し多くの知見を得た。(3)に関しても私学においてリタラシー教育に力を入れている小学校2校を視察し関係者と協議した。(5)に関しては昨年度附属小学校において一年問リタラシーを中心にした検証授業を行ないリタラシー教育を意識した小学校におけるシラバス策定への道筋をつけた。本年度は以上の成果をまとめるとともにリタラシー教育の意義を広く世に説いていく予定である。
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