2007 Fiscal Year Annual Research Report
早期英語教育指導者養成を目指したヒューリスティックスの実証的研究
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19320092
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Research Institution | Shukugawa Gakuin College |
Principal Investigator |
古賀 友也 Shukugawa Gakuin College, 人間コミュニケーション学科, 准教授 (80321149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 浩勝 長崎外国語短期大学, 英語学科, 教授 (60259736)
杉野 直樹 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (30235890)
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Keywords | 教育学 / 早期英語教育 / 教師教育 / ヒューリスティックス / 授業分析 |
Research Abstract |
本年度は本科研プロジェクトチームと兵庫教育大学、上越教育大学、鳴門教育大学の小学校英語教育プロジェクトとの間での共同研究という形態を中心として研究を実施した。このジョイントプロジェクトにおいては韓国での招待講演で2つの研究発表を行った。 一つは早期英語教育導入で先行している韓国での小学校英語活動を分析した。ここではこれまで授業分析の枠組みとして利用してきたCOLTによって、小学校2年生、小学校5年生のクラスを分析し、profileを作成した。それによって、これまで日本における就学前の英語活動クラスで用いてきた修正版のCOLTの利用妥当性を検証するとともに、早期英語教育の方法・内容における「density」と「distance」の概念の重要性を論じ、本研究課題において実施予定であるインタビュー分析などの質的分析の必要性を明らかにした。 さらにその結果を用いて「早期英語活動にわける teacher's beliefの比較研究」を実施した。これは、韓国で実施されている小学校英語教育の実践を観察後、日本の教員養成課程学生、小学校教師、中学校教師、高等学校教師などを被調査者として、「気づき」を列挙するよう依頼し、KJ法を用いて、teacher's beliefや視点の差異などについて分析した。どの被調査者もCOLT Part Aによって明らかになったdensityについての記述は比較的認められたものの、distanceに関わる記述には差が見られたことから、教師教育における授業観察の重要性や、現職教員の柔軟な姿勢の必要性が示唆される結果となった。
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Research Products
(3 results)