2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320100
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Research Institution | Graduate School of Film Producing |
Principal Investigator |
井関 惺 Graduate School of Film Producing, 映画プロデュース研究科, 教授 (30440423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 周成 映画専門大学院大学, 映画プロデュース研究科, 准教授 (60440426)
加藤 厚子 映画専門大学院大学, 映画プロデュース研究科, 准教授 (00405044)
深尾 淳一 映画専門大学院大学, 映画プロデュース研究科, 講師 (70440427)
平山 勉 映画専門大学院大学, 映画プロデュース研究科, 講師 (20306864)
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Keywords | プロデュース / 比較文化 / 芸術諸学 / 映画学 / オーラルヒストリー / インタビュー / 日本:ロシア:インド / プロデューサー |
Research Abstract |
本研究の最終的目標の一つである、日露印の映画プロデューサーから聴取したオーラルヒストリーのDVD教材化の実現のため、適切な撮影・編集機材を選定し、撮影からDVD化までの作業の実際を検証した。諸条件を検討した結果選定したキャノン社製HDV/DV兼用カメラXH-A1により、屋外や室内など、様々な条件での試験的な撮影を行なった。その結果、HDVフォーマットの横長画面と高い解像度が、対象の表情と上半身の大きな身振りを同じ鮮明さで捉えるのに適していること、屋外では外部マイクの使用が適していることなどが確認できた。同様に選定した編集ソフトAVID Liquidの試用も行なったが、取り込み設定が一部複雑なこと以外特に問題はなかった。また、編集機からDVDに直接焼くテストも行なったが、一般のDVDソフトに近い鮮明さが得られた。 資料調査としては、まず、東京国立近代美術館フィルムセンターが所蔵する『興行年鑑』(興行通信社発行)を利用することにより、日本国内大手各社の全作品についての詳細な興行動員が判明した。海外対象地域の映画産業のデータとしては、Dodona Research社発行のCinema goingシリーズから、ロシア編、アジア編、インド編を入手し、各地域における映画事業の基礎データを収集した。 映画プロデューサーへのインタビューに関しては、KUZUI ENTERPRISES代表取締役社長の葛井克亮氏に関する事前調査を行なった。葛井氏は日本の大手映画会社で助監督を経験した後、アメリカロケを契機に映画ビジネスにおける日米の懸隔を知り、アメリカを活動拠点にインディーズ配給ビジネスを展開し、後に製作ビジネスへと転換した。事前調査とインタビュー(2008年4月2日実施)の分析により、70年代後半〜80年代前半の映画事業における、日本と海外との差異に対する同時代的認識を得ることができると期待される。
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