2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320101
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
齊藤 利男 Hirosaki University, 教育学部, 教授 (90162213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入間田 宣夫 東北芸術工科大学, 芸術学部, 教授 (40004048)
伊藤 喜良 福島大学, 行政政策学類, 特任教授 (60105963)
柳原 敏昭 東北大学, 文学研究科, 准教授 (30230270)
七海 雅人 東北学院大学, 文学部, 准教授 (00405888)
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Keywords | 中世文書調査 / 馬の領主南部氏 / 中世の北方世界 / 中世奥羽社会 / 近世大名の自己認識 / 武士の家の歴史と文化 |
Research Abstract |
3年間の研究期間の最終年度にあたる平成21年度は、まず5月30・31日の両日、八戸市博物館で全体会議を開き(参加者9名)、これまでの調査成果の中間まとめを行うとともに、調査の完了と報告書作成に向けた活動方針の策定を行った。続いて、この全体会議で策定した方針にもとづき、南部光徹氏宅(東郷寺)において「遠野南部家文書」の調査を、計3回(延べ日数9日)実施し(参加者各8名)、未紹介史料(文書・絵図・冊子)の調査を完了、重要文化財指定文書についても、すべての文書の調書作成はできなかったが、全文書に目を通し、これまで紹介されている翻刻文との照合作業を終えた。さらに、8月29日~9月1日に函館市立図書館・北海道立文書館・北海道大学附属図書館で、11月2日~3日には松前町史編纂室において、「遠野南部家文書」所収康正2年大崎教兼官途推挙状分析のため関連資料調査を行い(参加者各2名)、康正の乱(蠣崎の乱)当時の道南地方に関する資料収集を行った。 これらの調査と並行して、昨年中に粗目録を作成していた未紹介資料の目録完成と、報告書に掲載すべき重要資料の洗い直し、およびその翻刻作業を進めた。また、研究分担者・協力者がそれぞれ担当する研究報告の執筆も行った。これらの作業は2月初旬までにすべて完了し、引き続き研究成果報告書の作成にとりかかって、3月末に報告書を完成させた。 報告書は、全358頁。内容は、序章、今回の調査のいきさつ及び意義と成果。第1章、論考編として論考8編・コラム5編。第2章、資料編として、図版14点及び翻刻資料72点。第3章、総目録として重要文化財指定文書目録(247点)、及び指定外文書暫定目録(2621点)をのせる。 報告書は300部印刷し、文書所蔵者の南部家と、関係図書館・博物館・教育委員会等の公的機関に発送した。
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Research Products
(2 results)