2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320105
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
吉村 武彦 Meiji University, 文学部, 教授 (50011367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 重夫 明治大学, 文学部, 教授 (90061978)
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Keywords | 墨書土器 / 出土文字資料 / 墨 / 土器 / 木簡 / 官衙遺跡 / 寺院遺跡 / 地域研究 |
Research Abstract |
(1)墨書土器に関する研究文献データベースについては、大学図書館および大学博物館所蔵文献のほか各地の研究文献と報告書等を調査・収集して作成し、総計が1755点になった。校訂して6月中には、明治大学のホームページに最新版としてデータの更新を行ないたい。 (2)本年度の墨書土器研究では、連携研究員・市大樹氏の協力の下で奈良県の飛鳥・藤原地区の墨書土器の集成を開始した。これまで同地区の墨書土器集成は行なわれておらず、都城関係のデータ集成は大きな意味をもつと思われる。2009年度にも継続して実施する。本集成と関係して、奈良県関係での熟覧調査を実施した。 また、昨年に続き九州地区の調査を継続した。九州国立博物館で九大筑紫地区の埋蔵文化財調査を行なうとともに、九州歴史資料館において同館所蔵の墨書土器の調査を実施した。九州の墨書土器データベースを補訂し、完成に向けて前進した。 (3)関東地区の詳細なデータベースは、栃木県が2007年度まで完成し、山梨県(2004年度まで)神奈川県(2007年度)と作業を進めた。群馬県・茨城県は作業中である。また、東海地域では静岡県のデータを集成中である。さらに四国地域のデータはカード化がほぼ終了した。全国の墨書土器簡易版データベース(釈文・遺跡名・所在地・出典データ)は、引き続きデータ収集を進行させている。 (4)文字資料を用いた地域研究については、古代学研究所と協力し、『房総と古代王権』(高志書院)を刊行した。研究協力者の墨書土器の論文を掲載しており、房総を核とした東国論として、古代史学界に一石を投じることができた。
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Research Products
(16 results)