2008 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア世界の近代都市図集成とその比較地図史的研究
Project/Area Number |
19320131
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
長谷川 孝治 Kobe University, 人文学研究科, 教授 (60124872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 宏夫 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (00167222)
小島 泰雄 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 教授 (80234764)
米家 志乃布 法政大学, 文学部, 教授 (30272735)
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Keywords | 近代都市図 / 東アジア世界 / 都市図データベース / 比較地図史 / 中国近代都市図 / 朝鮮半島近代都市図 / ロシア極東近代都市図 / 日本近代都市図 |
Research Abstract |
東アジア世界の19世紀後半から20世紀前半のさまざまな都市図をデータベース化し、それらを通時的かつ共時的に分析することにより、各地域における都市景観の同質性と差異を追究することを目的として研究を推進した。第二年目の平成20年度は、展開段階として次のような成果を挙げた。 (1)平成20年8月2日第1回国際シンポジウム開催:中国から2名の海外研究協力者を招聘し、研究代表者および研究分担者を含む最初の国際シンポジウムを神戸で開催した。中国、韓国、極東ロシア、北海道の近代都市図を比較・考察して議論を深化させ、今後の研究方向を論議した。 (2)平成20年5月〜21年3月国内調査実施:東京、札幌・根室・帯広、弘前、平戸等、国内の博物館・図書館において近代都市図の調査を断続的に実施し、多数の地図資料を収集した。 (3)平成20年10月及び21年2月海外調査実施:中国、イギリス・アイルランド等、海外で地図資料調査を実施し、またハルビン、武漢、ロンドン等において海外研究協力者と直接、研究計画・方法について討議を行った。 (4)平成21年2月5日第2回国際シンポジウム開催:再び中国から2名の海外研究協力者を招聘して中国を中心とする国際シンポジウムを神戸で開催し、中国近代都市図の多様性を論議した。 以上のように、平成20年度には本研究を展開させて東アジア世界の近代都市図を比較・考察し、国際シンポジウムで論議できたことは意義深い。さらに中国(北京、上海、武漢、ハルビンなど)や朝鮮半島(ソウル)などにおいて、多数の新出地図を発見できたことは本研究にとって極めて重要であった。
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