2009 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア世界の近代都市図集成とその比較地図史的研究
Project/Area Number |
19320131
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
長谷川 孝治 Kobe University, 人文学研究科, 教授 (60124872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 宏夫 国立歴史民族博物館, 研究部, 教授 (00167222)
小島 泰雄 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 教授 (80234764)
米家 志乃布 法政大学, 文学部, 教授 (30272735)
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Keywords | 近代都市図 / 東アジア世界 / 都市図データベース / 比較地図史 / 中国近代都市図 / 朝鮮半島近代都市図 / ロシア極東近代都市図 / 日本近代都市図 |
Research Abstract |
東アジア世界の19世紀後半から20世紀前半のさまざまな都市図をデータベース化し、それらを通時的かつ共時的に分析することにより、各地域における都市景観の同質性と差異を追究することを目的として研究を推進した。最終年の平成21年度は、総括段階として次のような成果を挙げた。 (1)平成21年7月14日国際地図史学会での報告:コペンハーゲンで開催された国際学会において、研究代表者が日本イメージに関する日欧比較をテーマに発表した。 (2)平成21年8月7日第3回国際シンポジウムを開催:中国、韓国から各1名の海外研究協力者を招聘し、研究代表者および研究分担者を含む最終の国際シンポジウムを神戸で開催した。中国、韓国、極東ロシア、北海道の近代都市図を比較・考察して議論を深化させ、総括の論議を行った。 (3)平成21年9月20日歴史地理学会・大会シンポジウムでの報告:研究代表者がオーガナイザーを務めたシンポジウムにおいて、小島・研究分担者と渋谷・連携研究者が報告した。 (4)平成21年5月~22年2月国内調査実施:東京、富山、大分等、国内の博物館・図書館において近代都市図の調査を断続的に実施し、多数の地図資料を収集した。 (5)平成21年11月及び22年2月海外調査実施:中国、ロシア、ベルギー等、海外で地図資料調査を実施した。 (6)平成22年1月30日『歴史地理学』誌上での論文公表。上記(3)の成果が公刊された。 以上のように、平成21年度には本研究を総括して東アジア世界の近代都市図を比較・考察し、国際学会や国際シンポジウム、全国学会等で論議できたことは意義深い。さらに中国(北京、上海など)や朝鮮半島(ソワル)、ロシアなどにおいて、多数の新出地図を発見できたことは本研究にとって極めて重要であった。なお、本研究の報告書は、平成22年3月に刊行する。
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