2008 Fiscal Year Annual Research Report
戦後民俗学の展開に関するドイツと日本の比較研究-社会における学問実践の形
Project/Area Number |
19320141
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
森 明子 National Museum of Ethnology, 研究戦略センター, 教授 (00202359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 卓巳 京都大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (80211944)
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Keywords | 文化人類学研究 / 民俗学研究 / 文化研究 / 世論 / ドイツ研究 / 日本研究 |
Research Abstract |
1、内容-本研究は、戦後ドイツの大学における民俗学研究が、社会の動向と深くかかわって展開した、多元的な過程を明らかにしようとする。平成20年度は、以下のような研究実績をあげた。 (1)ドイツの民俗学の動向に関する情報収集;フランクフルト大学、マールブルク大学、ゲッティンゲン大学(以上、森、重信)、ハンブルグ大学(岩本、法橋)、ウィーン大学、ミュンヘン大学(以上、佐藤)の各研究所で、講義記録やローカルな研究誌、施設などについての資料収集を行った。 (2)ドイツの大学研究者との意見交換;ベンディックス、ブラウン、ベッカー、レーマンの各教授と面談し、それぞれの研究所における戦後の研究および教育の焦点の変遷、日本との比較をめぐって意見交換した。 (3)現段階の問題点の整理と研究発表;収集した資料にもとづいて、3月に2日間にわたってメンバー全員が会合し、研究状況の報告と意見交換を集中的に行った。学会報告、研究論文・著書の出版は、各自で進めた。 2、意義と重要性-本研究は、ドイツの民俗学が、社会から何を期待され、社会に対して何を貢献してきたかを、文化人類学、民俗学、メディア史の間領域的な問題としてとらえ、日本と比較するもので、この問題関心をドイツの民俗学研究者と共有して、学問のナショナルな性格と社会における意味を、国際的に相対化した視点からとらえようとするところに意義がある。2年目にはいってドイツの研究者との協力関係はさらに広がり、隣接する複数分野による国際的な共同研究として、また、学問と社会の関係を再考する新しい人文社会科学の模索として、重要な意味をもっている。
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Research Products
(16 results)