2008 Fiscal Year Annual Research Report
裁判員裁判におけるコミュニケーション・デザインの学際的研究
Project/Area Number |
19330017
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
三島 聡 Osaka City University, 大学院・法学研究科, 教授 (60281268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 光太郎 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30272488)
西條 美紀 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (90334549)
野原 佳代子 東京工業大学, 留学生センター, 准教授 (90327312)
本庄 武 一橋大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (60345444)
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Keywords | 刑事法学 / 刑事裁判 / 裁判員制度 / 国民の司法参加 / 評議 |
Research Abstract |
2008年度交付申請書記載の計画に基本的にそって、以下の研究をおこなった。 1暫定な「評議の望ましい進め方」の有用性を検証するための模擬評議の実施 2007年度の研究から得られた暫定な「評議の望ましい進め方」(以下、「進め方」という)の有用性・実効性を検証するため、6月に模擬評議を実施した。2つの裁判体をつくり、一方は評議の進行を裁判官役(裁判官経験者)の自由な裁量に委ね、他方は「進め方」にもとづいて評議をおこなった。 2模擬評議の分析等を通じた「進め方」の改良 模擬評議の録画の分析・検討を精力的に進めた。そして、その分析・検討結果につき裁判官経験者と意見交換をおこない、また、近時の裁判所の動きをも考慮しながら、「進め方」の改良を図った。 3本研究の中間報告会としてのシンポジウムの開催 11月23日に、本研究の中間報告として、裁判員裁判の評議に関するシンポジウムを青山学院大学で開催した。シンポジウムでは、模擬評議のデータを示し、2つの評議に現れた特徴を分析し、改良した「進め方」を提言した。その提言につき杉森伸吉氏(東京学芸大学・心理学)や樫村志郎氏(神戸大学・法社会学)からコメントをもらったうえ、出席者との意見交換を活発におこなった。 4「進め方」の一層の改良 (3)のシンポジウムでの指定討論者や出席者からの指摘や、その後の法律実務家との意見交換をふまえて、「進め方」の一層の改良を進めた。
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Research Products
(12 results)