2009 Fiscal Year Annual Research Report
裁判員裁判におけるコミュニケーション・デザインの学際的研究
Project/Area Number |
19330017
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
三島 聡 Osaka City University, 大学院・法学研究科, 教授 (60281268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 光太郎 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30272488)
西條 美紀 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (90334549)
野原 佳代子 東京工業大学, 留学生センター, 准教授 (90327312)
本庄 武 一橋大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (60345444)
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Keywords | 刑事法学 / 刑事裁判 / 裁判員制度 / 国民の司法参加 / 評議 |
Research Abstract |
2009年度交付申請書記載の計画に基本的にそって、以下の活動をおこなった。 1 「評議の望ましい進め方」に関する昨年度の研究成果の論文化 「評議の望ましい進め方」(以下、「進め方」という)についてのこれまでの研究成果を論文にまとめ、法律時報と判例時報にそれぞれ3回にわけて掲載した。くわえて、法曹三者でおこなわれたある模擬裁判の詳細な分析結果をまとめた論文7本を法と心理(法と心理学会の学会誌)に掲載した(次頁11.参照)。 2 「進め方」の一層の改良 研究会の内部で簡単な模擬評議を2回(事実に争いのあるものと、量刑中心のもの)実施し、これまでの「進め方」の問題点を洗い出したり、裁判官経験者と意見交換をおこなうなどして、「進め方」の改良を図った。 3 本研究の最終成果報告会としてのシンポジウムの開催 2010年3月7日に、本研究の最終成果報告として、シンポジウム「裁判員制度における評議デザイン論の展開」を青山学院大学で開催した。シンポジウムでは、これまでの研究成果の概要をまず報告したうえ、模擬評議のワークショップをおこない、外部で作成された裁判員裁判の広報用DVDをつかって出席者に「進め方」を実際に体験してもらう機会を設けた。そして最後に、今後の研究の課題として、量刑評議の進め方と情報工学的観点からの支援の方法について報告し、出席者との意見交換をおこなった(各報告については次頁11.参照)。
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Research Products
(21 results)