2007 Fiscal Year Annual Research Report
少子高齢化・情報化時代におけるソーシャル・キャピタルの政策的含意に関する研究
Project/Area Number |
19330065
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
稲葉 陽二 Nihon University, 法学部, 教授 (30366520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 克則 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (20298558)
吉野 諒三 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (60220711)
宮田 加久子 明治学院大学, 社会学部, 教授 (00184416)
矢野 聡 日本大学, 法学部, 教授 (70296193)
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Keywords | ソーシャル・キャピタル / 高齢化社会 / 健康 |
Research Abstract |
本年は、1)研究の基礎となるデータの収集と2)文献サーベイを実施するとともに、3)ハーバード大学公衆衛生大学院のイチロウ・カワチ教授を招き、健康とソーシャル・キャピタルとの関連を扱う国際シンポジュウムを開催しました。加えて4)ソーシャル・キャピタルの専門家を招き研究会を実施致しました。 基礎データの収集の一環として、自治体病院アンケート調査を実施、1112病院に調査票を送付し294病院から回答を得ました(回答率26.4%)。この調査の結果は、20年度社会政策学会で発表予定です。 また、文献サーベイに基づき、中間報告書としての論文集を作成中であり、20年度上半期に上梓を計画しております。ソーシャル・キャピタルの計測、ソーシャル・キャピタルを醸成するコミュニティ、ボランティア活動、情報化と経済格差のソーシャル・キャピタルへ与える影響等について8論文を採録する予定です。 このほか、日本福祉大学21世紀COEプロジェクトと共同で、専門家ワークショップと公開シンポジュウムを開催し、前者は20名、後者は90名の参加者を得て、ソーシャル・キャピタルと健康との関連につき討議し、知見を交換しました。シンポジュウムについては「生産性新聞」などでとりあげられました。 加えて、西口敏宏一橋大学教授と安田雪東京大学准教授を講師として専門家による研究会を2回開催いたしました。いずれも、ネットワーク論に関するものでした。 本年度は、研究テーマに関する十分な知見の蓄積をはかることを主眼にしましたが、同時にその成果の一部を論文としてまとめることもできました。
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