2007 Fiscal Year Annual Research Report
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19330070
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
和田 賢治 Keio University, 大学院・経営管理研究科, 教授 (30317325)
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Keywords | 非完備市場 / リスククプレミアムパズル / リスクフリーレートパズル / 通貨パズル / 実質為替パズル / 家計消費データ / 自己相関 / 分散比検定 |
Research Abstract |
当該年度においては、3本の論文の研究を行った。 Basu Semenov andWada論文ではリスクフリーレートパズル、通貨パズル、実質為替レートパズルの4つのパズルを同時に考察した。そしてKocher lakota and Pistaferri論文のPIPO(Private Information Pareto Optimal)モデルを用いると上記4つのパズルが同時に説明できる事を、アメリカ及びイギリスの家計レベルのデータを用いて証明した。 Bar,Basu and Wada論文では、Basu,Semenov and Wada論文の結果を受けて、英国の物価インデックス債価格を均衡モデルを用いて推定を行った。そしてKocherlakota and Pistaferri論文のPIPOモデルを用いた推定では投資家の危険回避度が妥当な値になる事を証明した。 Kubota,Tokunaga and Wada論文では日本の個別、サイズ別ポートフォリオおよびマーケットポートフォリオデータを用いて、株式収益率の性質の研究を行った。そして、分散比検定を行い、個別株と、ポートフォリオでは自己相関の符号が逆になっている事を証明した。 これら3つの論文を、15回日本ファイナンス学会(2本)、第62回European Meeting of TheEconometric Society、第4回Centre for Dynamic Macroeconomic Analysis Conference及び国内外の大学で発表を行った。 Basu,Semenov and Wada論文は海外学術論文に投稿を行った。 Kubota Tokunaga and Wada論文は来年度前半にに投稿予定である。Bar,Basu and Wada論文は来年度集中的に発表を行い、再来年度に投稿予定である。
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