2009 Fiscal Year Annual Research Report
資産価格の決定および発見過程に関する実証研究:多国間の流動性と情報非対称性の影響
| Project/Area Number |
19330071
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| Research Institution | Musashi University |
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Principal Investigator |
丸 淳子 Musashi University, 経済学部, 教授 (30239149)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 俊史 武蔵大学, 経済学部, 教授 (30329750)
大野 早苗 武蔵大学, 経済学部, 准教授 (40307145)
伊藤 成康 武蔵大学, 経済学部, 教授 (60203155)
今井 英彦 武蔵大学, 経済学部, 教授 (90184803)
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| Keywords | 流動性 / 市場構造 / 情報効率 / 質への逃避 / 投資家行動 / 信用リスク |
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| Research Abstract |
平成21年度は本研究プロジェクトの第1の目的「各種リスク・ファクターに対する資産価格の反応の検証」および第2の目的「市場制度の構造的問題と流動性に与える影響の検証」に関する分析を整理し、その成果を報告書として刊行した。なお、報告書に掲載した成果は内外の学会等にて報告した。
分担者大野は報告書第1章「サブプライム・ショック下における流動性逼迫とCDSスプレッドの波及効果」において流動性逼迫やカウンターパーティー・リスクが主要金融機関のCDSスプレッドに与えた影響を検証し、インターバンク市場における流動性逼迫の影響が優越していたことを示した。分担者徳永は第2章「日本の株式市場におけるモメンタムとリターンリバーシブル」において、投資家の過剰反応と市場流動性等との関係を検証し、また市場の状態に対する非対称的な反応(過小反応/過剰反応)が見られることを確認した。また、分担者徳永は連携研究者久保田とともに第3章「Price continuation of weekly portfolio returns in Japan」において、日本株式のリターンの予測可能性と規模効果との関係を考察している。連携研究者久保田はまた、第4章「Impact of quarterly disclosure on information asymmetry : Evidence from Tokyo stock exchange firms」において、東証におけるディスクロージャー規程の改定が私的情報による取引への影響を通じて価格の安定化に寄与したかを検証しており、第5章「Liquidity pricing, stock returns, and contrarian strategy : Evidence from all listed firms in Japan」では3ファクターモデルにコントラリアンと流動性を加えた5ファクターモデルの検証を行っている。分担者伊藤は、第6章「ボラティリティーの変動要因について:合理的期待均衡モデルに基づく一つの解釈」において、流動性ショックや情報ショック等が資産価格のボラティリティーに与える影響を理論的に考察している。代表者丸は第7章「投資信託パフォーマンスの改善と投資信託の普及:投資信託ファンド運用における流動性コスト」において、投信ファンドのパフォーマンスと投信の流動性コストとの関係について検証した。
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[Journal Article]2010
Author(s)
大野早苗
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Journal Title
中国とインドの経済発展の衝撃(第6章「東アジアに関する金融アーキテクチャー:展望と課題」)(横川信治・板垣博編)(お茶の水書房)
Pages: 288(163-197)
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[Journal Article]2010
Author(s)
丸淳子
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Journal Title
中国とインドの経済発展の衝撃(第7章「国際金融危機:金融システムのグローバル化と中国～機関投資家の変貌～」)(横川信治・板垣博編)(お茶の水書房)
Pages: 288(199-231)
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[Journal Article]2010
Author(s)
大野早苗
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Journal Title
『資産価格の決定および発見過程に関する実証研究:多国間の流動性と情報非対称性の影響』科学研究費補助金・研究報告書(課題番号19330071)所収(第1章「サブプライム・ショック下における流動性逼迫とCDSスプレッドの波及効果」)(丸淳子編)(永和印刷株式会社)
Pages: 7-56
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[Journal Article]2010
Author(s)
徳永俊史
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Journal Title
『資産価格の決定および発見過程に関する実証研究:多国間の流動性と情報非対称性の影響』科学研究費補助金・研究報告書(課題番号19330071)所収(第2章「日本の株式会社におけるモメンタムとリターンリバーサル」)(丸淳子編)(永和印刷株式会社)
Pages: 57-99
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[Journal Article]2010
Author(s)
久保田敬一、徳永俊史、和田健治
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Journal Title
『資産価格の決定および発見過程に関する実証研究:多国間の流動性と情報非対称性の影響』科学研究費補助金・研究報告書(課題番号19330071)所収(第3章「Price continuation of weekly portfolio returns in Japan」)(丸淳子編)(永和印刷株式会社)
Pages: 101-123
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[Journal Article]2010
Author(s)
久保田敬一、須田一幸、竹原均
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Journal Title
『資産価格の決定および発見過程に関する実証研究:多国間の流動性と情報非対称性の影響』科学研究費補助金・研究報告書(課題番号19330071)所収(第4章「Impact of Quarterly Disclosure on Information Asymmetry」)(丸淳子編)(永和印刷株式会社)
Pages: 125-175
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[Journal Article]2010
Author(s)
久保田敬一、竹原均
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Journal Title
『資産価格の決定および発見過程に関する実証研究:多国間の流動性と情報非対称性の影響』科学研究費補助金・研究報告書(課題番号19330071)所収(第5章「Liquidity pricing, stock returns, and contrarian strategy : Evidence from all listed firms in Japan」)(丸淳子編)(永和印刷株式会社)
Pages: 177-216
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[Journal Article]2010
Author(s)
伊藤成康
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Journal Title
『資産価格の決定および発見過程に関する実証研究:多国間の流動性と情報非対称性の影響』科学研究費補助金・研究報告書(課題番号19330071)所収(第6章「ボラティリティーの変動要因について:合理的期待均衡モデルに基づく一つの解釈」)(丸淳子編)(永和印刷株式会社)
Pages: 217-222
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[Journal Article]2010
Author(s)
丸淳子
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Journal Title
『資産価格の決定および発見過程に関する実証研究:多国間の流動性と情報非対称性の影響』科学研究費補助金・研究報告書(課題番号19330071)所収(第7章「銀行の投資信託窓販とパフォーマンス:我が国の2000年代の投資信託のパフォーマンス」)(丸淳子編)(永和印刷株式会社)
Pages: 223-288
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