2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19330108
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
谷 富夫 Osaka City University, 大学院・文学研究科, 教授 (30135040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 由美 琉球大学, 法文学部, 教授 (60232104)
野人 直美 琉球大学, 法文学部, 准教授 (90264465)
岸 政彦 龍谷大学, 社会学部, 講師 (20382004)
二階堂 裕子 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (30382005)
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Keywords | 過剰都市化 / 那覇都市圏 / 移動世代 / ライフヒストリー / ライフコース / Uター |
Research Abstract |
本研究の目的は、那覇都市圏の過剰都市化の社会文化的メカニズムを解明することにある。そのため、平成19年度には那覇都市圏に在住する31人のUターン経験者(本土生活経験者)からライフヒストリーを聞き取った。次いで平成20年度には、那覇都市圏で計画標本2,193人に質問紙調査を実施した。そして今年度は、過去2年間の調査実績を踏まえ、ライフヒストリーの補足調査、沖縄県人会の訪問調査(大阪、東京、福岡、北海道等)、およびデータ分析と報告書作成を行った。 ライフヒストリーの補足調査は、質的データの豊富化をめざして行われた。平成20年度に実施した質問紙調査の対象者の中から、インタビュー調査に協力していただける方を募集したところ、新たに13人のUターン経験者からライフヒストリーを聞くことができた。これにより、3年間で44人のUターン経験者からライフヒストリーを聞き取ったことになる。きわめて貴重な生活史データを収集できたと考えている。また、Uターンをしないで本土に留まった人々を対象とする県人会調査も、Uターンを逆の角度から観察できて有意義であった。 本研究の意義をさしあたり2点指摘しておきたい。第1に、従来の沖縄Uターン研究に新しい世代を追加できたことである。それを私たちは「沖縄ブーム期の移動世代」と名付けた。第2に、研究代表者がかつて索出した仮説をより確かなものにすることができた。
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Research Products
(7 results)