2008 Fiscal Year Annual Research Report
インクルージヴな地域社会創成のための都市型中間施設における実践の理論と方法
Project/Area Number |
19330127
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
津田 英二 Kobe University, 大学院・人間発達環境学研究科, 准教授 (30314454)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末本 誠 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (80162840)
朴木 佳緒留 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (60106010)
伊藤 篤 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (20223133)
松岡 広路 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (10283847)
横須賀 俊司 県立広島大学, 生活科学部, 准教授 (60304193)
|
Keywords | 都市型中間施設 / インクルージョン / 特別支援教育 / 障害 / キャリア開発 / ジェンダー / 社会的排除 / 子育て支援 |
Research Abstract |
地域社会におけるインフォーマルな関係形成による自律的課題解決を支援するしくみとして、「都市型中間施設」という語を採用し、実践的にその語の内包を豊穰化する研究である。今年度は、社会的に排除される傾向の強い地域住民の「居場所」、「キャリア開発」をテーマとして実践し、その実践分析に資するデータを収集した。インクルーシヴな社会形成のための社会的装置のモデル開発とその効果測定を期待した実践的研究である。実践モデルとしては、地域社会の中に障害のある子ども(主に重症心身障害児及び発達障害児)が充分に参加できる「居場所」を運営し、また学内に知的障害者と学生が日常的に接触機会をつくり、個別具体的な問題を事例として扱いながら、住民間の関係変容や相互支援の生起の動態を見た。また、この実践的研究の途中経過を精査する中で、前提となる都市民の意識や行動について調査する必要が生じ、関東と関西の大都市圏を対象とした有効回答数1800票のアンケート調査を実施した。結果の分析は来年度に持ち越される。さらに、国際的な視点では、韓国ナザレ大学との関係を強め、部局間協定を締結し、秋には日本で研究交流会を開催、冬には韓国側でシンポジウム開催、共同研究の具体的な計画を行った。共同研究の内容は、障害のある人たちの自立生活やキャリア開発の基本的理念の精査、地域社会との関連に関する比較研究等である。これらの研究全体の方向性を確認しつつここまでの成果をふりかえるために、年度末に全109ページの中間報告書『インクルーシヴな社会をめざす実践』を作成・公開した。
|
Research Products
(17 results)