2010 Fiscal Year Annual Research Report
インクルージヴな地域社会創成のための都市型中間施設における実践の理論と方法
Project/Area Number |
19330127
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
津田 英二 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 准教授 (30314454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末本 誠 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (80162840)
伊藤 篤 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (20223133)
横須賀 俊司 県立広島大学, 生活科学部, 准教授 (60304193)
新崎 国広 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10362740)
植戸 貴子 神戸女子大学, 文学部, 准教授 (20340929)
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Keywords | 都市型中間施設 / インクルージョン / 障がい / 子育て支援 / 福祉教育 / 社会教育 / 地域福祉 / ESD |
Research Abstract |
この研究は、社会的排除に抗するインクルーシヴな社会を形成するための、地域社会における都市型中間施設モデル及び活動モデルを創出することを研究目的とし、国内外の実践的研究を実施している組織等とのネットワークのもとで計画・実施・評価を行い、各国あるいは地域間の差異と共通項とを整理し、一般化可能なモデルを練り上げていくことをめざしている。年間を通して、神戸大学サテライト「のびやかスペースあーち」及び、学内のインクルーシヴな学習支援(知的障害のある人たちの現場実習と学生の教育とを結びつける実践)の試みなどを実践的研究のフィールドとして、これらの場が地域社会のインクルージョンの拠点となるための方策・評価を継続的に実施した。同様に、その他のボランティア、ジェンダー、子育て、障害といった内容に焦点を当て、それぞれのフィールドでインクルーシヴな社会づくりに向けた実践モデル開発の試みとその評価を含む実践的研究を実施した。2010年度は特に4年間の研究機関をまとめる意図で、「のびやかスペースあーち」利用者の全数調査を行い、またエピソード分析を方法論とした質的研究の成果を出した。また、国内外のネットワークのもとで共同的な実践的研究関心を高めた。特にソウル市立知的障がい人福祉館との連携協定を締結し、韓国ナザレ大学も含めた3者間の共同研究に着手した。その延長で、2011年1月26日に韓国ナザレ大学において、韓・日国際学術交流シンポジウムが実施され、日本では2010年12月4日にシンポジウム「知的障がいのある人が地域で普通の暮らしを続けるために」を実施した。年度末には、報告書として『インクルーシヴな地域社会創成のための都市型中間施設』をまとめ、発行した。
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Research Products
(18 results)