2007 Fiscal Year Annual Research Report
医療・社会福祉連携による早期退院・地域移行促進と不必要な入院・入所回避策研究
Project/Area Number |
19330128
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
杉崎 千洋 Shimane University, 法文学部, 教授 (60314613)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児島 美都子 東京福祉大学, 大学院・社会福祉学研究科, 教授 (50295945)
金子 努 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (70316131)
小野 達也 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (30320419)
中村 明美 武庫川女子大学, 文学部, 講師 (20390180)
細羽 竜也 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (40336912)
|
Keywords | 不必要な入院・入所回避 / 連携 / 医療・社会福祉 / 退院支援 / ソーシャルワーカー / イギリス |
Research Abstract |
長期ケアを必要とする人が、できる限り住み慣れた場で社会生活を維持できるようにするための地域ケアシステムの整備に関する研究を、以下の3つの柱に沿って行った。 1.イギリスにおける中間ケア(Intermediate Care)をはじめとした不必要な入院・入所回避策研究 不必要な入院・入所回避策をすすめる基盤となる医療・社会サービスを統合した個人単位予算、介護者支援、ホスピスなどに関する最新の政策動向を把握した。また、2008年度に予定している前記サービスの先進地であるイギリス・シェフィールド調査に向けて、現地情報収集と調査枠組みの検討を行った。 2.島根県松江市における急性期病院〜慢性期病院〜在宅を切れ間なくつなぐ日本版中間ケア評価研究 標記の利用者22名を対象に、急性期病院〜慢性期病院〜自宅退院6ヶ月後までを追跡調査し、それをもとにアウトカム評価を行った。その結果、一般的な退院支援システムと比較して、在院日数短縮、医療・介護費用の節減などが可能であることが判明した。これにより、このシステムは、おおむね良好に機能しており、今後の医療・社会福祉連携システムのモデルになりうることが示唆された。 3.広島県尾三圏域における精神障害者退院促進支援事業研究 標記のこれまでの経緯と取組を聞き取り調査した。その結果を広島県内で2007年度あらたに事業を開始した3圏域と比較し、尾三圏域の取り組みの特徴を明らかにした。また、自立支援員の役割・機能について、現に従事している自立支援員に聞き取り調査した。全国レベルで先進地域である大阪府、岩手県の取組、民間レベルで巣立ち会(東京)の情報を収集した。
|
Research Products
(5 results)