2008 Fiscal Year Annual Research Report
医療・社会福祉連携による早期退院・地域移行促進と不必要な入院・入所回避策研究
Project/Area Number |
19330128
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
杉崎 千洋 Shimane University, 法文学部, 教授 (60314613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 努 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (70316131)
細羽 竜也 県立広島大学, 保健福祉学部, 准教授 (40336912)
越智 あゆみ 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (60445096)
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Keywords | 社会福祉学 / 医療政策 / 退院支援・地域移行 / 不必要な入院・入所回避 / イギリス |
Research Abstract |
地域ケアシステムの整備に関する研究を、次の3つの柱に沿って行った。 1.イギリスにおける早期退院・地域移行と不必要な入院・入所回避研究 2008年9月に、シェフィールド市を中心に現地調査を実施した。調査では、(1)中間ケア全体の動向、(2)病院における退院促進の取り組み、(3)精神保健福祉分野の取り組み、(4)ユーザーの声を反映させる仕組みや当事者中心の事業展開、(5)財政状況、(6)ソーシャルクオリティなどについて聴き取りした。年度毎の事業評価をもとに、各事業をより効果的に展開すべく取り組んでいる様子が把握できた。 2.広島における精神障害者地域移行研究 三原・尾道二次医療圏域の精神障害者地域移行支援事業をフィールドに、研究に取り組んだ。今年度の事業利用者は、病院の所在地とは異なる地域に退院するなど、従来とは異なる経過をたどっており、個別の状況に応じた支援について検討した。また、従来の自立支援員の役割が地域移行推進員と地域移行コーディネーターに分離されたり、都道府県事業としての圏域への予算措置が終了するなど、事業の仕組みの変化についても検討した。 3.島根における病院間連携による早期退院支援研究 松江市における急性期病院〜慢性期病院〜在宅への早期の移行を支援する島根版中間ケアシステムやその基盤と言える地域連携に関する紹介や効果分析、事例分析などを行い、その成果を1冊の本にまとめる作業を行った。成果物は、2009年夏頃に光生館より出版される予定である。
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Research Products
(7 results)