2008 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティソーシャルワーク実践の体系的なスキルの検証及び教育法の開発
Project/Area Number |
19330133
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
宮城 孝 Hosei University, 現代福祉学部, 教授 (70276864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 敏明 ルーテル学院大学, 人間発達学部, 教授 (60409315)
小野 敏明 田園調布学園大学, 人間福祉学部, 教授 (10257058)
小松 理佐子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40301618)
田中 英樹 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10315179)
菱沼 幹男 文京学院大学, 人間学部, 助教 (80406347)
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Keywords | コミュニティソーシャルワーク / 地域生活支援 / スキル / 教育 / 養成 / 実習 / 検証 / 開発 |
Research Abstract |
本研究は、今後のわが国における地域の福祉ニーズに対応したコミュニティソーシャルワーク実践において適用度と普及可能性の高いスキルの体系化を図るとともに、それらのスキルを適用する上での阻害要因、促進要因、スキル獲得のための要件を明らかにすることを目的としている。 研究の最終年度である2年目においては、全国500の自治体を無作為抽出し、社会福祉協議会、地域包括支援センター、障害者指定相談事業所、子育て支援センターでの地域生活支援における業務の実態と他機関との連携の実態と課題、地域生活支援を行うにあたっての阻害要因等について量的調査を実施し、分析を行った。この調査結果から、まだ現場のソーシャルワーカーが、地域の福祉ニーズを十分に把握し得ていない実態や、地域におけるネットワークを形成するスキルについて十分に習得していない実態などが明らかになった。また、各研究分担者が、高齢者、障害者、児童・子育て領域、さらに震災時などの領域別・課題別のコミュニティソーシャルワーク展開上の特徴や課題について、フィールドワーク等の分析によって明らかにした。さらに、大学などの教育機関における実習、現任者の研修におけるコミュニティソーシャルワークのスキル習得のための教育・養成法のあり方について、調査やフィールドワークによって分析している。 これらの研究成果を、研究代表者、研究分担者、研究協力者計16名による論文で構成する研究報告書として刊行した。本研究は、我が国の現段階におけるコミュニティソーシャルワークのスキルについて、現場の実態を実証的に分析し、各領域における普及上の課題を明らかにしたものとして、今後の我が国のコミュニティソーシャルワーク研究において、重要な意義を有するものと考えられる。
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Research Products
(4 results)