2008 Fiscal Year Annual Research Report
エスニック・マイノリティによる多文化ソーシャルワーク実践の日豪比較研究
Project/Area Number |
19330138
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
横田 恵子 Kobe College, 文学部, 准教授 (50316022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 良 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 准教授 (90299355)
舟木 紳介 福井県立大学, 看護福祉学部, 講師 (50315842)
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Keywords | 多文化ソーシャルワーク / オーストラリアの日本人 / 滞日アジア女性 / 参加型ワークショップ |
Research Abstract |
研究の進捗状況 平成20年度は本研究の二年目かつ最終年度にあたり、過年度にオーストラリア・ヴィクトリア州とクイーンズランド州において行った移住日本人グループ調査の結果を分析しつつ補足調査を敢行し、同時に日本(関西)においてアジアからの移住女性を対象に「仕事づくり」のためのワークショップを行った。これらのプロジェクトはすべて一旦完結し、結果は「最終報告書」にすべて掲載している。 研究の意義・重要性 オーストラリア移住第一世代の日本人集団は、当初は日本企業の現地駐在員の価値観を内包しつつヒエラルキー型の組織として発展してきたが、最近になって若い女性や未成年移住者などの急増により、組織体制に変容の兆しが見える。一方、アジアから日本に移住してきた女性たちに自己効力感を醸成し、それを基盤に仕事づくりを考えるワークショップを行い、「参加型多文化ワークショップ」のキー概念や方法を事例から抽出した。 本研究の意義は、日本社会が持つ、移民の「送り出し」「受け入れ」双方の機能について考察し、ソーシャルワーカーなどの心理社会的専門支援の方法を示した点である。
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