2007 Fiscal Year Annual Research Report
成果主義のもとでの組織成員の能力およびチーム力形成に関する研究
Project/Area Number |
19330143
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古川 久敬 Kyushu University, 人間環境学研究院, 教授 (30190143)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 裕幸 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (50243449)
田中 堅一郎 日本大学, 総合社会情報研究科, 准教授 (80212033)
柳澤 さおり 中村学園大学, 流通科学部, 講師 (00341397)
池田 浩 聖トマス大学, 文学部, 助教 (80454700)
|
Keywords | 成果主義 / 業績直結能力 / コンピテンシー / チーム力 / 能力学習 |
Research Abstract |
●個人の能力形成の心理メカニズムの解明 1業績直結能力といえるコンピテンシー(competency)の学習が促進される要因の整理を行い、自己や他者の経験をもとに成功法則や失敗回避法則を生み出す内的処理を行う個人の「経験から学ぶ習慣」に着目し、その習慣の定着度合いを測定する測定尺度を新たに開発した。 2着手モチベーションに関わる理論的整理と調査研究のデザイン構築を行った。すなわち新規課題と困難課題に分け、また目標志向性(Dweck&Legget,1984)やフィードバック環境を考慮した調査デザインを考案した。 ●チーム力形成の促進要因の解明 3チーム力の概念について、申請者らの研究蓄積や、チーム活動に関するRousseau,V.ら(2006)の最新レビューなどを総合して、(1)チーム力の概念を明確にし、(2)新しい測定尺度の草案を作成した。 4チーム力形成を直接、あるいは間接的に促進すると考えられる要因を、成果主義の原理とともに、組織内の現実を考慮して整理、構造化した上で予備調査を行うことを構想し、その実施可能性について検討した。 5チーム力形成に関わる課題特性と報酬分配特性の効果性解明-チーム力形成に対して、目標、課題、報酬分配の各特性がどう関わるかを検討する実験研究のデザインを検討した。 ●シンポジュウムの開催 「成果主義のもとでの個人能力およびチーム力形成」のテーマで産業・組織心理学会大会(平成19年9月)において研究代表者および研究分担者によるシンポジュウムを開催し、我々の研究モデルについて発表した。多くの議論と関心を喚起することができたし、その際の議論は今後の研究に有用なものとなった。
|
Research Products
(15 results)