2008 Fiscal Year Annual Research Report
成果主義のもとでの組織成員の能力およびチーム力形成に関する研究
Project/Area Number |
19330143
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古川 久敬 Kyushu University, 人間環境学研究院, 教授 (30190143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 裕幸 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (50243449)
柳澤 さおり 中村学園大学, 流通科学部, 准教授 (00341397)
池田 浩 聖トマス大学, 人間文化共生学部, 助教 (80454700)
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Keywords | 成果主義 / 業績直結能力 / コンピテンシー / チーム力 / 経験による学習 / 振り返り習慣 |
Research Abstract |
●個人の能力形成の心理メカニズムの解明 1業績直結能力といえるコンピテンシー(competency)の学習が促進される要因の整理を行い、自己や他者の経験をもとに成功法則や失敗回避法則を生み出す内的処理を行う個人の「経験から学ぶ習慣」に着目し、その習慣の定着度合いを測定する測定尺度を新たに開発し、データの収集を行った。 ●チーム力形成の促進要因の解明 2チーム力の概念について、申請者らの研究蓄積や、チーム活動に関するRousseau,V.ら(2006)の最新レビューなどを総合して、(1)チームカの概念を明確にし、(2)新しい測定尺度を作成した。 3チーム力形成を直接、あるいは間接的に促進すると考えられる要因を、成果主義の原理とともに、組織内の現実を考慮して整理、構造化した上で質問票調査を実施し、解析を行った。チームカが、予測通り、3つのレベルによって構成されていると考えることの妥当性を検証した。 4チームが自らの経験によって学習する習慣を測定する尺度を開発した。また、チームが成功、失敗経験をどのように振り返っているか、そしてその振り返り方の特徴とチームカの関係性を検討する調査を実施した。 ●研究成果の発表について 5第20回国際心理学会議(開催地ドイツ、ベルリン)において研究成果の一部を発表した。 6産業・組織心理学会大会(平成20年9月)においてチームカにかかわる研究成果を発表した。 7成果主義のもとでの個人能力およびチーム力形成にかかわる著書の刊行を企画し、その原稿を完成させることができた。本研究プロジェクトの理論的な枠組みとして、今後の研究に活用することになる。
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Research Products
(19 results)