2009 Fiscal Year Annual Research Report
非行臨床における精神障害に関わるリスク・アセスメントと処遇に関する実証的研究
Project/Area Number |
19330151
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
生島 浩 Fukushima University, 人間発達文化学類, 教授 (80333996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣井 亮一 立命館大学, 文学部, 教授 (60324985)
岡本 吉生 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (20315716)
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Keywords | 発達障害 / 精神障害 / 非行臨床 / リスク・アセスメント / 家庭裁判所調査官 / 保護観察官 |
Research Abstract |
発達障害・精神障害(疑いを含む)のある子どもが、二次的障害としての非行・犯罪に移行するリスク・ファクターについて学校及び家庭場面に注目して、臨床機関の取組みに関する実態調査を継続した。また、教育や児童福祉に従事する専門職に対して、気になる子どもの把握、障害の有無、非行の有無や家族環境について調査した。非行群は、一般群に比べて明らかに何らかの障害の診断を受けていることが多く、障害の有無は非行の有無よりも非行深度と関連することが明らかになった。これらを基に、福島市の障害のある子どもの親の会と連携して、警察の少年相談担当者や弁護士も加わった学習会を開催し、ハンドブック作成の基礎データを収集した。さらに、平成21年6月「日本家族研究・家族療法学会第26回大会」(広島市)、同年10月「日本犯罪心理会第47回大会」(那覇市)などに研究グループで参画した。 研究成果は、研究代表者・研究分担者各自が企画責任者となって、所属する大学などを会場に3回のシンポジウムを開催した。まず、平成21年3月に福島市で「シンポジウム:非行臨床の新潮流」、7月に京都市で「ジャスティス・クライエントに対する臨床・福祉的アプローチ」をメインテーマとして、実地調査を行ったオーストラリア・ビクトリア州における障害のある犯罪者への支援、わが国における司法・矯正保護機関の実態を報告した。そして、12月には研究グループ各員による総括的な発表に加えて、学校教育関係者や精神科医などが参画してパネルディスカッションを行った。これら3回のシンポジウム・研究発表会に参加した者を執筆陣とした『非行臨床の新潮流』(仮題・金剛出版刊)を公刊するべく編纂作業中である。
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Research Products
(5 results)