Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城川 哲也 日本福祉大学, 情報社会科学部, 教授 (40187547)
山本 裕二 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30191456)
積山 薫 熊本大学, 文学部, 教授 (70216539)
白石 知子 東海大学, 健康科学部, 准教授 (60275154)
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Research Abstract |
本研究では,個人内と個人間に「わたる」言語・非言語行動を動的に「つなぐ」統合処理過程の解明を目的とする. 平成20年度 以下の複数の課題において,近赤外線光分光法(Near-infrared spectroscopy: NIRS)を用いた計測を実施し,それらの実験データの分析を行った. (1)介護動作の模倣課題 看護師(教師)が,学習者(実験参加者)に介護動作を示範(demonstration)し,学習者にその介護動作の実践を求めた.学習者は,看護師が示範する一連の動作をビデオ映像で観察した後に,看護師の動作を模倣した.患者の存在が,学習者に看護動作の模倣に役立つことを確認した.また,看護動作の遂行に熟練していない学習者は,看護動作の模倣遂行時に,患者に対する声かけを求められると,動作の遂行に負荷を受けることを確認した.さらに患者役に替えてマネキンを用いた実験を実施し,マネキンが,人と同様に看護動作の模倣学習に有効であることを確認した. (2)物語の伝達課題 実験参加者は,アニメーションを観察し,アニメーションの内容を聞き手に口頭で伝達する.伝達課題においてジェスチャーの産出を制限すると,後の発話想起において,身振りの種類と数が影響を受けることを確認した.また,第1言語と第2言語による伝達時における脳の活動の計測をおこなった. (3)ジェスチャーの生成課題 実験参加者は,具象物を示す写真を呈示され,(1)言語を用いずに,具象物を扱う動作(action)と,扱われた具象物の動き(motion)を示すこと,(2)言語と動作の両方で示すこと,(3)言語のみで示すことを求められた.ジェスチャーの生成には,想起と遂行において,motionがactionよりも困難であるが,その傾向は言語のみで表現する条件では認められなかった. (4)手話による伝達課題 手話による伝達における予備実験を開始した
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