2009 Fiscal Year Annual Research Report
異文化理解・多文化共生の可能性を探る身体・メディア活用型プロジェクトの開発と評価
Project/Area Number |
19330197
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
茂木 一司 Gunma University, 教育学部, 教授 (30145445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福本 謹一 兵庫教育大学, 学校教育学研究科, 教授 (80165315)
上田 信行 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (80122141)
苅宿 俊文 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30307136)
宮田 義郎 中京大学, 情報科学部, 教授 (00239419)
阿部 寿文 大阪女子短期大学, 教授 (90159434)
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Keywords | ワークショップデザイン / ラーニングアート / 学習環境デザイン / リフレクション / 美術教育 / 異文化理解教育 / 文化 / メディア |
Research Abstract |
異文化理解・多文化共生の可能性を探る身体・メディア活用型プロジェクトの調査・開発・実践・評価研究(研究自的1)について、理論・実践研究ともに、学校教育(お茶の水女子大学附属小、群馬大学附属小)におけるワークショップ型学習の導入に関する実験と分析を行い、有効性を検証できた(茂木・刑部・郡司・辰巳他)。A.授業としてのワークショップの可能性を学習論の観点から明らかにし、B.ワークショップ型の授業が大きな空間で複数の人々のインタラクションをどのように記述できるかについての記録方法の実験を行った。Aでは、アーティストとの協同やファシリテータの役割についても検討した。これらのワークショップ型の授業について、従来の学校の学習との比較から、(1)学習、(2)環境、(3)知識、(4)教師、(5)教師やファシリテータの専門性、(6)学習の目標、(7)学習者、(8)評価についての差異を学習論の観点から明らかにした。Bでは、教育実践用観察ツールCAVS(刑部ほか開発)による実験を実施した。 その他、日本教育工学会などの場を利用して、視覚障害をモデルにしたワークショップ(茂木)やリフレクション・デザインの開発、学習環境デザインの理論的および実践的研究(上田・宮田)、海外での日本美術をテーマとした異文化理解ワークショップ(1)Narikiri Emaki Workshop@ラップランド大学(フィンランド2009.5.11/12)、(2)Narikiri Emaki Workshop@ウェストミンスタースクール(連合王国2009.10.13/15)(下原)、長崎、フロリダ、ルーマニアなどでのキッズゲルニカワークショップ(阿部)、などを実施した。 新しい学びの場(学習環境のデザイン)の創出と比較研究:学校と学校外の比較とオールタナティブスペースの活用(研究目的2)では、ICCにおけるワークショップの学習展(上田)と、社会的な学習の場の生成として「三田の家」「芝の家」の実験を実施し、成果をアートミーツケア学会2009で発表した(熊倉)。 ワークショップにおけるファシリテータ養成プログラムの開発とNPOの教育力の活用(研究目的3)では、青山学院大学において、WSデザイナー育成と同時にファシリテータ育成のカリキュラムの開発をしている(苅宿)。トヨタ子どもとアーティストの出会いプログラムに参加するアートNPOの調査を実施した(茂木)。
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Research Products
(30 results)