Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯崎 哲夫 広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (90243534)
丹沢 哲郎 静岡大学, 教育学部, 教授 (60272142)
国宗 進 静岡大学, 教育学部, 教授 (50214979)
大谷 忠 茨城大学, 教育学部, 准教授 (80314615)
二宮 裕之 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (40335881)
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Research Abstract |
プロジェクト2061の取り組みの意義(AAAS,1989)をとらえるとともに,日本の教育の現状を踏まえて,科学,技術,数学3者の統合カリキュラムの構成原理や方法を検討した。ここでは,技術(ものづくり)として実践した小学校3年生を対象とした「ソーラークッカーをつくろう」と4年生を対象とした「「ザリガニロボットをつくろう」の内容について,算数・数学の立場で分析・検討した結果について述べる。 科研採択の前年度の段階でそれぞれの教科の特徴や教育の現状等を共有するために,演繹的体系としての数学,算数・数学科における問題解決の過程等,算数・数学学習に固有な特徴を明らかにしている。また,算数・数学教育の側から,総合カリキュラムの構想に向けた基本的な考え方を内容領域(数と式,図形,数量関係)ごとに述べ,続いて,小学校理科教科書を分析した結果とそこからの課題をまとめている。 平成19年度は,技術的素養の育成を目指した授業を対象にして,そこでの問題解決プロセスを算数・数学教育の視点から分析する。算数・数学の内容/方法の両側面から検討を行うことで科学,技術,数学の総合カリキュラム開発への視座を見いだすことを目的とした。その結果,「内容的関連」については,科学・技術科・数学科のそれぞれの内容を精査することで,いくつもの繋がりを見いだすことができる。しかし,内容的関連性を指摘しただけでは,これらの教科間の有機的・力動的関係性を示すには不十分であるとの結論を得た。この点は今後の課題であり,引き続き検討したい。
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