2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19330206
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
有本 昌弘 Tohoku University, 大学院・教育学研究科, 教授 (80193093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 亜矢子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 准教授 (50271614)
千々布 敏弥 東北大学, 国立教育政策研究所教育政策評価研究部, 総括研究官 (10258329)
水原 克敏 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00124628)
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Keywords | 形成的アセスメント / ソーシャルキャピタル / スクールリーダーシップ / 校内研修 / 授業研究 / 学級風土 / 職能発達 / アセスメントクライテリア |
Research Abstract |
OECD専門家セミナーにより、個に応じた学習を、形成的アセスメントの角度から検討を加えた。クライテリア、生涯学習というゴール、保護者、発問、フィードバック、ピアアセスメントといった観点から、堀川小、秋田市、坂出市といった全国学力調査で高い成果を収めている地域の学校教師により意見交換を行い、授業観察するうえで、わが国における質の高い先導地域の事例を共有する足がかりを作った。品川区や杉並区、私学教育の事例とも付き合わせた。 これらをもとに、授業を見るための、マクロには学校を超えた社会関係資本、ミクロにはフォーマルだけでなくインフォーマル・ノンフォーマルな学習をとらえる枠組みを提案した. このことを学力調査という証拠(エビデンス)とつないで、APERAやWALSで研究発表を行い、香港での研究者との共同研究に発展させていく足掛かりをつくった。結果的に、スクールリーダーシップという概念の検討につながった。 加えて、学校のサポート構造や学校の自律性を、自由裁量権から明らかにするとともに、学校文化診断ツールの開発を合わせて行った。 なお、これらとは別に、東京近郊某市教育委員会との共同で、小学校115校・中学校51校で抽出1学級において児童/生徒に学級風土質問紙、および教師に指導の工夫を問う質問紙を実施し、特徴ある学級(特に成果をあげている学級など)について観察およびビデオ記録を行った。結果の解析については進行中である。
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