2007 Fiscal Year Annual Research Report
リーディング・リテラシーを育てるためのカリキュラム、学習指導・評価方法の開発
Project/Area Number |
19330207
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
有元 秀文 National Institute for Educational Policy Research, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (40241228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 幸子 新潟大学, 人文社会・教育学系, 准教授 (30302285)
坂口 京子 常葉学園大学, 教育学部, 講師 (60440591)
長崎 秀昭 弘前大学, 教育学部, 准教授 (80374809)
成田 雅樹 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (50361217)
藤井 知弘 岩手大学, 教育学部, 教授 (60333746)
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Keywords | PISA / PISA型読解力 / 読解力 / 指導法 / 授業研究 / 授業評価 / 国語教育 / 意識調査 |
Research Abstract |
主な研究の成果 1.意識調査 内容:国際的な読解力についての児童生徒の意識と、授業についての意識を、質問紙で尋ねた。 小学校10学級、中学校9学級、高等学校5学級で合計798人に実施し解答結果を入力した。 意義:国際的な読解力についての児童生徒の意識と、国際的な読解力を育てる授業がどの程度行われているかを明らかにすることができる。 重要性:PISA型の授業はまだ行われ始めたばかりであるから実態を把握することが重要である。 2.授業研究 内容:小学校4学級、中学校7学級、高等学校3学級でPISA型読解力を育てる授業を行った。授業実施前には指導案の検討を行い、実施後には指導の成果と課題について検討した。 意義:大幅に得点が低下した第2回PISA調査と第3回調査は得点が同じで改善が見られない。したがって、読解力の得点が向上する指導法を緊急に開発することは意義がある。 重要性:読解力のみが際だって得点が低いため、緊急に指導法を開発することは重要な課題である。 3.授業評価 内容:PISA型読解力を育てる指導法が行われているかどうか測定出来る授業評上価票を開発し、授業研究を行ったすべての学級で、授業評価を実施した。評価結果は授業の分析に生かした。 意義:出来る限り客観的な評価を行うことは、指導法を改善するための有効な資料になる。 重要性:客観的に授業を評価する方法はまだ開発されておらず、わが国で初めての試みである。 4.グループメールとウェブサイトの活用 内容:授業研究実施前にはグループメールで指導案を検討し、授業実施後には指導案と授業記録をウェブサイトで全国に公開した。 意義:グループメールで指導案を検討することで指導案の質が高まった。またウェブサイトで指導案と授業記録を公開することで、PISA型の指導法をすばやく普及させることができる。 重要性:遠隔地の委員が瞬時にグループメールで意見交換でき、ウェブサイトで指導案と授業記録等を瞬時に公開出来ることは、先例のほとんどないPISA型読解力の指導法を普及するために画期的である。
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