2008 Fiscal Year Annual Research Report
リーディング・リテラシーを育てるためのカリキュラム、学習指導・評価方法の開発
Project/Area Number |
19330207
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
有元 秀文 National Institute for Educational Policy Research, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (40241228)
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Keywords | PISA / PISA型読解力 / 読解力 / 指導法 / 授業研究 / 授業評価 / 国語教育 / ブッククラブ |
Research Abstract |
主な研究の成果 1.意識調査 内容:国際的な読解力についての児童生徒の意識と、授業についての意識を、質問紙で尋ねた。 小学校12校、中学校7校、高等学校6校、合計25校で前後2回実施し解答結果を入力した。 意義:児童生徒の意識と、授業の実態を明らかにし、今後の指導法の開発に役立てることができる。 重要性:PISA型の授業は数年の実績しかないので実態を把握することが重要である。 2.授業研究 内容:小学校12学級、中学校5学級、高等学校7学級でPISA型読解力を育てる授業を行った。 授業実施前に、指導案の検討を行い、実施後には指導の成果と課題について検討した。 意義:2009年度第4回PISA調査を目前にして、読解力向上の指導法を開発し公開することは意義がある。 重要性:PISAでは、読解力のみがとくに得点が低いため、緊急に指導法を開発することは重要な課題である。 3.読書教育により読解力向上を図る「ブッククラブ」の指導法の理論研究、指導法開発、学会発表、普及 内容:アメリカで普及し効果をあげているブッククラブの指導法について理論的実践的研究を行い学会発表した。 意義:PISAに対応できる読解力を育てるために、ブッククラブの指導法を導入することは最も効果的である。 重要性:国際的な読解力を育成するために、ブッククラブの指導法を導入することは画期的である。 4.グループメールとウェブサイトの活用 内容:授業研究実施前にはグループメールで指導案を検討し、実施後授業記録をウェブサイトで全国に公開した。 意義:相互批判によって、指導案の質が高まり、PISA型の指導法をすばやく全国に普及させることができる。 重要性:瞬時に意見交換でき、指導案と授業記録等を公開出来ることは指導法を普及するために画期的である。
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