2007 Fiscal Year Annual Research Report
自己意識の特性をふまえた軽度発達障害児への生涯発達的視点からの心理教育的支援
Project/Area Number |
19330209
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田中 真理 Tohoku University, 大学院・教育学研究科, 准教授 (70274412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本郷 一夫 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30173652)
熊井 正之 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 准教授 (60344644)
横山 浩之 山形大学, 医学部, 准教授 (40271952)
高原 朗子 熊本大学, 教育学部, 准教授 (20264989)
渡邉 徹 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80113885)
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Keywords | 発達障害 / 自己意識 / 心理教育支援 / 生涯発達 |
Research Abstract |
「目的(1)軽度発達障害児をとりまく社会的環境について実態調査する」に関して:小学校における特別支援教育コーディネーターの「調整」に関する検討を行い、調整には「外的調整」と「内的調整」があることが示された(「外的調整」についてLD学会で発表)。発達障害児の母親98名を対象に、育児肯定感と、父親の育児に対する母親の認識との関連性について、調査を行った(特殊教育学研究誌上に投稿)。また、学校教肯のなかで学級全体で対象児の障害特性をいかにとりあげるのかについて5つのポイントがあることを明確にした。 「目的(2)軽度発達障害児の自己意識のありかたを検討する」に関して:ADHD児のポジティブ・イルージョンについて定型発達児との比較検討を行い、社会性領域においてこの傾向がみられたことが示された(特殊教育学会で発表)。高機能広汎性発達障害児の自己意識の発達については、Damon&Hartの自己理解モデルに基づいた検討を行なった(日本心理臨床学会で発表)。 自己認識に関する発達的検討をすすめるため、定型発達児を対象に調査を行い、この研究成果は、東北大学大学院教育学研究科教育ネットワーク研究室年報7巻において掲載された。 「目的(3)軽度発達障害児に対する心理臨床的援助、教育支援についてその方法の有効性や変容のプロセスを解明する」に関して:心理劇的ロールプレイを用いた発達障害児のグループワークにおける他者への志向性の過程、および子どもの対人関係の困難さを主訴として来談した親に対する集団心理面接過程に関する縦断的な検討を行った(特殊教育学会にて発表、東北大学大学院教育ネットワークセンター年報誌上に投稿)。
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[Journal Article]2007
Author(s)
田中真理
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Journal Title
ADHD児の自己の発達と支援「発達障害のある子どもの自己を育てる」(田中道治編)(ナカニシヤ出版)
Pages: 55-67
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