2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19340046
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
谷口 義明 Ehime University, 宇宙進化研究センター, 教授 (40192637)
|
Keywords | 銀河形成 / 活動銀河中心核 / 初代天体 / 宇宙再電離源 |
Research Abstract |
本研究計画では可視光帯では探査できないz>8の高赤方偏移宇宙にある銀河やクェーサー(活動銀河核)の近赤外線探査を行ってきている。使用している施設は国立天文台すばる望遠鏡であり、世界的にみてトップレベルの近赤外線カメラ・分光器であるMOIRCSを利用している。この探査のためには多波長帯でのディープな撮像観測データが揃っている天域を選ぶのがよく、我々はGOODS-NorthとGOODS-South(ハッブル宇宙望遠鏡のディープサーベイフィールド)を目標天域とした。このうち、GOODS-Northについては観測データを取得し、解析を勧めている。一方、これらディープフィールドのほかに、高赤方偏移電波銀河も候補天域として、観測計画を進めており、一つの天域については予備的なデータを取得した。こちらもデータ解析を進めてきている。現段階では、狭帯域フィルターのデータを利用して、輝線天体の検出に成功している。これらの天体の素性を探るには近赤外線における分光観測も必要となり、観測計画を提案中である。 これらの観測研究に加え、ヨーロッパ南天天文台で新たに稼動を始めた近赤外線広視野サーベイ専用望遠鏡であるVISTAによる、ULTRA-VISTA計画に正式メンバーとして参加し、準備を進めている。VISTAには視野1.5度×1.0度をカバーする広視野近赤外線カメラがあるので、非常に高い効率でz>8の銀河の探査が可能になる。そのため、すばる望遠鏡のプロジェクトと共に進めている。
|
Research Products
(22 results)